潜伏キリシタン遺産アクセス短縮 平戸・春日トンネル開通

テープカットで春日トンネルの開通を祝う関係者=平戸市内

 平戸市春日町と主師町を結ぶ主要地方道平戸田平線春日トンネルが15日、供用を開始した。現地で開通セレモニーがあり、県や市、地元関係者らが祝った。
 県によると、トンネルは片側1車線で長さ339メートル。周辺道路は道幅が狭く急カーブが連続するため、安全確保や所要時間短縮を目的にトンネルを含む約450メートルの区間を整備した。開通で「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産、春日集落へのアクセスや市街地の病院搬送が約2分短縮される。総事業費は約15億9千万円。
 同市生月町の生月船員福祉会館であった式典には、北村誠吾地方創生担当相や金子原二郎参院議員ら約50人が出席。中村法道知事は「観光振興や地域の利便性向上に大きく寄与するものと期待する」とあいさつ。出席者はトンネル前に移動してテープカット後、車両での渡り初めをした。

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