現在リヴァプールへの移籍が噂されている南野拓実。レッドブル・ザルツブルクで長くプレーしてきたが、ようやくビッグクラブ移籍のチャンスが巡ってきたのか。
日本だけではなく、様々な海外のメディアでも非常に話題になっているこの移籍ゴシップ。すでに交渉はメディカルチェックを残すのみであるとも言われ、かなり大きなニュースになっている。
リヴァプールはこの補強を行うべきなのかどうか?『Bola.com』は、「リヴァプールが南野拓実を獲得すべき5つの理由」という記事を掲載した。
価格の安さ
メディアで伝えられている情報によれば、南野拓実の契約には解除条項が付随しており、その額はおよそ725万ポンドであるという。
同じレッドブル・ザルツブルクで注目されているもう1人のビッグネーム、FWアーリン・ホーランは安くても1660万ポンドであると言われる。
近年の欧州サッカー界は選手の価値が高騰していることを考えれば、南野はかなり格安のタレントである。リセールを考慮したとしてもまず損はない。
アジア市場の拡大
南野拓実の存在は、おそらく日本だけではなくアジア全体でリヴァプールの市場を拡大させることができるだろう。
もともとオーストラリアやインドネシアなどで高い人気を誇るリヴァプール。さらに東アジアのプレミアリーグ人気に拍車をかけることになるかもしれず、いまや優勝争いにすら絡めなくなったアーセナルやマンチェスター・ユナイテッドのマーケットを奪える可能性がある。
また、来季からリヴァプールのユニフォームサプライヤーとなるNikeにとっても、マーケットの拡大という点で好材料になるはずだ。
スタッツ
南野拓実のスタッツや記録は、ここまで公式戦28ゴール7アシストを決めているアーリン・ホーランほど素晴らしいものではない。
しかしその周りでホーランのゴールの多くに貢献したのが南野であり、ウイングやトップ下として配置されてきた。
サポート役であるにもかかわらず、ここまで公式戦22試合に出場して9ゴール11アシスト。その数字はかなり実力を証明しているものだ。
そもそもリヴァプールはこのところ「ボックスストライカー」があまり成功しないチームになっているだけに、アンフィールドに迎え入れるならばホーランよりもむしろ南野のほうだろう。
チャンピオンズリーグで使える
昨季UEFAは悪名高き「カップタイド」のルールを撤廃し、冬に移籍した選手も条件なくチャンピオンズリーグの決勝トーナメントで使えることになった。
つまり、どんな選手であれ冬の補強はチャンピオンズリーグにも使えるということだ。もちろん追加人数の制限はあるとはいえだ。
知られているように、レッドブル・ザルツブルクは決勝トーナメントに進めなかった。しかし南野はリヴァプールに来てチャンピオンズリーグを戦うことができる。
しかも、南野はすでにチャンピオンズリーグでの戦いをかなり経験しており、その旅にも適応できている。チームにさえ馴染めば問題なく使うことができるはずだ。
前線の選択肢を多様にする
南野が追加された場合、リヴァプールの前線はより多様性を持つ組み合わせになる。しかもウイングやトップ下など複数のポジションをこなせる。
つまり後半戦の厳しいスケジュールを前にして、南野がいればどの選手でも休ませられる。ターンオーバーをするにあたっては非常に便利な存在となる。
リヴァプールはこれからプレミアリーグ、チャンピオンズリーグのみならず、FAカップとカラバオカップを戦うことになる。
クラブワールドカップでも最低2試合はやらなければならないわけで、戦いながら休息を取ることが必要なのだ。
リヴァプールは3トップがかなり重要な存在である。そこを守るためには信頼できるサブが必要であるし、オリギやシャキリはいつまで経っても波がある。層は薄くないが「90分使える選手」が欲しいところなのだ。