ひとり親支援団体「つなぐBANK」 食材提供の新事業準備 長崎県内各地に拠点 医療や法律相談も受け付け

米を小分けにするスタッフ=長崎市中町、つなぐBANK倉庫

 生活に苦しんでいるひとり親家庭を総合的に支援する団体「つなぐBANK」が15日、長崎市内で、食材提供と相談支援の新事業に向けた準備作業を報道陣に公開した。支援の地域拠点となる「宅所」を今月下旬に初めて設ける予定で、米などの食材を無料で配る。
 つなぐBANKは一般社団法人ひとり親家庭福祉会ながさきが10月に結成した。2カ月に1回程度、県内各地域で特設の宅所を構え、児童扶養手当受給者を支援する。個人や企業から寄付された食材を無料提供するほか、専門家が医療や法律などに関する相談を受け付ける。
 この日は運営スタッフやボランティアら約30人が集まった。今月下旬に長崎市内に開設する宅所で、100世帯に配布するための米やレトルト食品、菓子類などを封詰めした。
 つなぐBANKの山本倫子事務局長(50)は「これまで支援が行き届かなかった人たちを支えたい。総合的な支援を目指したい」と語った。

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