永田(長崎商高出身)2年連続MVP 全日本大学バスケット女子

【女子決勝、東京医療保健大―白鴎大】第2クオーター、東京医療保健大のフォワード永田がレイアップシュートを決める=駒沢体育館(東京医療保健大提供)

 バスケットボールの第71回全日本大学選手権は9~15日、東京・駒沢体育館で行われ、女子は東京医療保健大が3年連続3度目の優勝を飾った。東京医療保健大の主将で長崎商高出身のフォワード永田萌絵が2年連続で最優秀選手賞(MVP)に輝いた。
 東京医療保健大は決勝で白鴎大と対戦。序盤からリバウンドなどで優位に立つと、前半を36-23と13点リードで折り返した。後半は白鴎大も諦めずに反撃。第4クオーター3分に5点差まで詰めたが、東京医療保健大も永田のスチールからの速攻などで連続得点を奪い、最後は72-60で競り勝った。
 男子は筑波大が3年ぶり5度目の頂点に立った。

◎最高の形で締めくくり
 2年連続で最優秀選手に選ばれ、東京医療保健大V3の立役者となった長崎商高出身のフォワード永田。プレー、メンタル両面でチームを引っ張った主将は「重圧もあったので、正直ホッとした。みんなで頑張ってきた成果が出てよかった」と声を弾ませた。
 大学ラストゲームも、しっかりと主将の責任を果たした。巧みなアシストで仲間を生かすと、チャンスでは持ち味の鋭いドライブから加点。ディフェンスやリバウンドなどでもハードワークを続けた。ミスした選手には、すぐに笑顔で声を掛けてカバー。チームの結束は優勝を決めるまで崩れず、4年間を最高の形で締めくくった。
 来季はWリーグでプレーする予定。10月のU23ワールドカップで日本の金メダルメンバーとなった3人制で、東京五輪出場も目指す。今後が楽しみな22歳は「大学で経験した日本一になるための心構えや姿勢を、これからも大事にしていきたい」とさらなる飛躍を誓った。

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