バムガーナーが同地区球団へ Dバックスと5年8500万ドルで合意

昨季途中にザック・グレインキーをアストロズへ放出したダイヤモンドバックスがエースの獲得に成功した。日本時間12月16日、ESPNのジェフ・パッサンによると、ダイヤモンドバックスはフリーエージェントの先発左腕、マディソン・バムガーナーとの契約合意に至ったという。契約は5年8500万ドルで、うち1500万ドルが後日支払いの繰り延べ金となる見込みであることが報じられている。

ジャイアンツのエースとして活躍してきたバムガーナーは現在30歳。ゲリット・コール(ヤンキース)、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)、ザック・ウィーラー(フィリーズ)が姿を消したフリーエージェント市場において、数少ない残された好投手の1人となっていた。ジャイアンツと同地区のダイヤモンドバックスへ移籍することになったバムガーナーは、ジャイアンツからのクオリファイング・オファーを拒否しており、ダイヤモンドバックスは来年のドラフトで2番目に高い順位の指名権を喪失。一方、ジャイアンツは戦力均衡ラウンドBのあとに補償指名権を獲得する。

今季のバムガーナーは、34試合に先発して207回2/3を投げ、9勝9敗、防御率3.90、203奪三振をマーク。故障に泣いた過去2年からの復活を遂げ、3年ぶりに200投球回&200奪三振をクリアした。2011年から2016年まで6年連続で13勝以上を挙げ、通算119勝をマークしている。通算19本塁打の打撃力も魅力の1つであり、2014年と2015年にはシルバースラッガー賞の受賞経験もある。

なお、バムガーナーを獲得したことにより、ダイヤモンドバックスは高い奪三振率を誇る先発左腕のロビー・レイをトレードで放出する可能性が高くなったと見られている。もしレイが放出されれば、バムガーナーはルーク・ウィーバー、マイク・リーク、ザック・ギャレン、メリル・ケリーとともに先発ローテーションを形成することになるだろう。テイラー・クラーク、アレックス・ヤング、ジョン・デュプランティエといった若手投手たちも先発ローテーション争いに加わってくることが予想される。

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