ドナルドソン争奪戦はブレーブスとナショナルズの一騎打ちか

アンソニー・レンドン(エンゼルス)とマイク・ムスターカス(レッズ)がフリーエージェント市場から消えたことにより、市場に残る唯一のスター三塁手となったジョシュ・ドナルドソンには、複数のチームからの関心が寄せられている。ツインズやドジャースもドナルドソンの獲得に興味を示しているようだが、MLBネットワークのケン・ローゼンタールは、最終的にはブレーブスとナショナルズの一騎打ちになることを予想している。

ダラス・モーニング・ニュースのエバン・グラントは、レンジャーズがドナルドソンの争奪戦から撤退したと見られることを報じている。三塁手の補強が今オフの重要課題の1つとなっていたレンジャーズは、レンドン争奪戦に全力を注いでいたものの、エンゼルスに敗北。ターゲットをドナルドソンに変更することが有力視されていたが、ドナルドソンの希望条件が高すぎると判断し、撤退を決めたようだ。

一方、レンドンが流出したナショナルズは、正三塁手が不在の状況に陥っており、MLBネットワークのジョン・ヘイマンはナショナルズがドナルドソンの獲得に注力していることを伝えている。ナショナルズはトレードでクリス・ブライアント(カブス)を獲得することも検討しているようだが、カブスは対価としてナショナルズの正中堅手であるビクトル・ロブレスを要求しており、ナショナルズはこれを拒否。トレード交渉は難航していると見られる。

また、ローゼンタールはブレーブス、ナショナルズ、ドジャース、ツインズの4球団をドナルドソンの移籍先候補に挙げている。ツインズはドナルドソンを獲得して正三塁手のミゲル・サノーを一塁に回す構想があるという。ただし、ツインズもドジャースも、ナショナルズやブレーブスほどは熱心ではなく、最終的にはレンドンの穴埋めを目指すナショナルズとスター三塁手との再契約を目指すブレーブスの一騎打ちになるというのがローゼンタールの予想である。

今季復活を遂げ、37本塁打、OPS.900をマークしたドナルドソンは、現在34歳であるものの、4年契約を狙っていることが報じられている。ドナルドソンは、自身の希望を満たす好条件をオファーしたチームを選択することになるだろう。

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