レンドン流出のナショナルズ ドナルドソン獲りに全力

今季ナショナル・リーグの打点王に輝いた生え抜きのスター三塁手、アンソニー・レンドンがフリーエージェントとなってエンゼルスへ流出したナショナルズは、代役となる三塁手の確保に向けて動いている。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ナショナルズはフリーエージェントの三塁手、ジョシュ・ドナルドソンの獲得に向けて全力を注いでいるようだ。

ヘイマンによると、ナショナルズとブレーブスがドナルドソンの獲得(ブレーブスは再契約)に向けて動いているものの、ナショナルズのほうが積極的な姿勢を見せているという。ナショナルズはスティーブン・ストラスバーグと7年2億4500万ドルの超大型契約を結んだあともレンドンとの再契約を目指していたため、ヘイマンはナショナルズがドナルドソン獲得のために十分な資金を有していると考えている。

また、USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールは、ドナルドソンが4年総額9000万ドル以上の契約を望んでいることを伝えており、ナショナルズにはその要求を満たすオファーを提示する意思があると見られる。9ケタの契約(総額1億ドル以上)を予想する声もあり、4年1億ドル前後の契約が着地点となるかもしれない。

ドナルドソンは現在34歳。ブルージェイズとインディアンスでプレイした昨季は52試合で8本塁打、OPS.801に終わったものの、1年2300万ドルでブレーブスに加入した今季は155試合で37本塁打、OPS.900と復活を遂げ、ナショナル・リーグのカムバック賞を受賞した。また、守備面でも三塁手ではマット・チャップマン(アスレチックス)に次いでメジャー2位となる守備防御点+15を記録。その数値はゴールドグラブ賞受賞者のノーラン・アレナード(ロッキーズ)やレンドンを上回っていた。

ヘイマンはレンジャーズ、ドジャース、フィリーズ、ツインズなどもドナルドソンに関心を示していたことを伝えている。しかし、現時点では実質的にナショナルズとブレーブスの一騎打ちで、ナショナルズが優勢となっているようだ。

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