ドジャースの補強ターゲットはリンドーア パドレスとの争奪戦か

7年連続でナショナル・リーグ西部地区を制しているドジャースのロースターは球界有数の充実度を誇り、さらなる戦力アップのための補強の選択肢は限られている。しかし、ドジャースは1988年以来となるワールドシリーズ制覇を目指しており、そのための戦力補強を画策。今のところ、スター遊撃手のフランシスコ・リンドーア(インディアンス)が補強ターゲットとなっているようだ。

フリーエージェント市場から有力選手が次々に消え、コリー・クルーバーのトレードも決まる(インディアンスからレンジャーズへ移籍)なか、「ドジャースの戦力アップ」に見合う補強の選択肢は大物選手のトレード獲得くらいしか見当たらない。今オフはムーキー・ベッツ(レッドソックス)、クリス・ブライアント(カブス)、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)などスター選手にトレードの噂が相次いでいるが、最も獲得のチャンスがあると見られているのがリンドーアだ。

3年連続で32本塁打以上&OPS.842以上をマークしているリンドーアは現在26歳で、あと2年(2021年まで)保有可能である。走攻守三拍子揃ったスター遊撃手であり、ドジャースはリンドーアを獲得できた場合、正遊撃手のコリー・シーガーを三塁、正三塁手のジャスティン・ターナーを一塁へコンバートすると見られている。

ただし、リンドーア獲得を狙うチームはドジャースだけでなく、MLBネットワークのケン・ローゼンタールはパドレスもリンドーア獲得に関心を示していることを伝えている。パドレスには今季デビューしたスター候補の遊撃手、フェルナンド・タティスJr.がいるものの、リンドーアを獲得してタティスJr.をセンターにコンバートする構想があるようだ。

また、リンドーアのトレードに関して、インディアンスは対価としてドジャースからプロスペクト内野手のギャビン・ラックスを要求すると見られるが、ドジャースはラックスの放出には応じない姿勢を明確にしている。ドジャースとインディアンスの間でリンドーアのトレード交渉が進展するかどうかは、ドジャースがラックスの放出に応じるかどうかにかかっていると言えそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.