五輪聖火リレー 兵庫のランナーに五輪陸上メダリスト朝原さん、鶴瓶さんら

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笑福亭鶴瓶

 2020年東京オリンピックの聖火リレーで、兵庫県は17日、来年5月24、25日に県内を走るランナーに、08年北京五輪陸上銀メダリストの朝原宣治さん(47)=神戸市北区出身=や落語家笑福亭鶴瓶さん(67)=西宮市=ら40人と1団体を選出した。1964年東京五輪の聖火リレーで、悪天候のため走れなかった人たちでつくる「56年目のファーストランの会」もグループランナーとして選ばれた。

 ほかに選出された著名人は、12年ロンドン五輪でバレーボール女子代表を銅メダルに導いた元監督の真鍋政義さん(56)=姫路市▽北京五輪に出場した元陸上選手の小林祐梨子さん(31)=小野市出身▽元プロテニス選手の沢松奈生子さん(46)=西宮市出身▽お笑いタレントの陣内智則さん(45)=加古川市出身▽タレントで明石たこ大使のさかなクンなど。

 県内を走る聖火ランナーは180人の想定。そのうちスポンサー枠や県・市推薦分を除く公募27人枠には6070人が応募し、倍率は全国最高の224.8倍になった。

 県実行委員会が今回、1次内定者として選んだ41人(グループランナーの代表者含む)のうち、男性は23人、女性は18人。10代4人、20~30代8人、40~50代21人で60歳以上は8人(20年5月24日時点)。最年少は13歳、最高齢は73歳。選ばれなかったものの応募者の最高齢は103歳だった。グループランナーは1人分の区間(約200メートル)を10人で走る。

 スポンサー枠(4社)の走者136人は随時公表予定。残る3人については大会組織委員会と調整している。

 また、県内14市を巡る総距離36.8キロの詳細なルートも発表された。1日目は、豊岡▽朝来▽宍粟▽加東▽小野▽加古川▽姫路-の18.1キロ。2日目は、神戸▽明石▽南あわじ▽西宮▽尼崎▽三田▽丹波篠山-の18.7キロ。

 各市の発着、通過時間やランナーがどの区間を走るのかは、来年1月下旬以降に順次公表される。(井上 駿)

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 著名人ランナーのコメントは、次の通り。

■落語家 笑福亭鶴瓶さん

 西宮市に住んで35~36年がたち、西宮市の住人になったと自負している。まだ、中学生であった1964年の東京オリンピックが来年再び開催される。縁あってこの時代に生まれたので、精いっぱい皆さんに喜んでもらえるように走りたいです。

■北京五輪陸上男子400メートルリレー銀メダリスト 朝原宣治さん

 生まれ育ち、陸上を始めて育ててもらった兵庫県で、オリンピアンとして五輪やパラリンピックの盛り上げに関わることができて光栄。1964年の東京五輪と時代背景は違うが、トーチは平和や人権の象徴で、素晴らしい精神として引き継ぐものがある。今回は復興への思いも一つの大きなミッションで、阪神・淡路大震災で被害を受けた兵庫の思いも持って臨みたい。

■元バレーボール全日本女子代表監督でヴィクトリーナ姫路オーナー 真鍋政義さん

 人生の大きな目標と憧れだった五輪に全日本代表選手、監督として参加することができたが、聖火は遠くから見ていただけで、世界平和のシンボルとされ、燦然と輝くトーチが目に入った瞬間、体全体が熱くなってくるのが分かった。その感激と興奮を姫路市民の皆さまにお伝えできるよう、姫路城に感謝しながら駆け抜けたい。

■北京五輪陸上女子5000メートル日本代表 小林祐梨子さん

 聖火ランナーとして走るのが夢だった。2008年に出場した北京五輪の陸上競技は、聖火がともる国家体育場で行われた。スタートラインにつく時、渦巻きのようなかっこいい聖火台に揺れる火を見て、とても勇気づけられ、心が落ち着いたのを覚えている。駅伝のたすきのように聖火を大事につないでいきたい。

■バルセロナ、アトランタ五輪テニス女子日本代表 沢松奈生子さん

 光栄に思います。1964年、当時高校生だった母が聖火ランナー(伴走者)に選出されましたが、台風のため聖火リレーが中止となり走ることができませんでした。その母の思いや、生まれ育った地元・西宮の皆さまへ感謝の気持ちを込めて走り、しっかりと聖火を次のランナーに引き継ぎたいと思います。

■お笑いタレント 陣内智則さん

 生まれ育った加古川市で、2016年に観光大使に就任しました。僕が聖火ランナーとして加古川を走ることで、地域の皆さまに感謝の気持ちを届けるとともに、加古川の良さを全国の皆さまに届けたいです。