東洋大・蝦夷森「4年生に走りで恩返しを」 龍誠×蝦夷森×古川、合同インタビュー

By 森尾 伊久美

 12月13日に東洋大学白山キャンパスで行われた陸上競技部の箱根駅伝壮行会。インタビューシリーズ最終回は、田中龍誠選手(3年)・蝦夷森章太選手(2年)・古川隼選手(1年)の対談で締めくくります。学年がバラバラの3人ですがとても仲が良く、時にふざけあって笑ったりと、チームの雰囲気の良さが伺えました。

4年生に優勝してほしい

編集部 箱根初エントリーですね。春先のレースも振り返ってみて、どうですか?

蝦夷森 学生ハーフで1時間3分台を出してから、関東インカレでも入賞したりと、今年は結果を残してきました。しっかり実力を出せたことが、今回のエントリーに繋がったのかなと思います。出雲も全日本もエントリーはされていたけど走れなかったので、箱根はしっかり走って4年生に恩返ししたいなっていうのが一番ありますね。4年生は本当に勝ちたいって思っているので、その手助けになれればなぁと思ってます。

編集部 (11月30日に行われた)日体大記録会で、多くの1年生が(10000m)29分台を出すなど、すごく伸びているようですが。

古川 1年生全体として意欲的に練習に取り組む姿勢があるので、今回1年生が一番エントリーメンバー多いという所に繋がったのかなぁと思っています。でも、練習はできているんですけど、試合ではなかなか結果が出せてないので、箱根では誰か1年生が花開かせて、結果を残せたらと思います。もちろん今年も4年生に優勝してほしいですし、また来年以降も先輩たちの力になれるように、今年からしっかりやっていきたいという思いはあります。

蝦夷森 僕から見ても、1年生は本当に練習を積極的にやっていて、めっちゃ走ってる印象があります。

古川 (蝦夷森は)先輩だけど負けたくないという気持ちはありますね。でも、まだ「勝ちたい」なので、来年くらいには「負けたくない」と言えるように、必死に追いかけてます。

1年生でも「突き離す」走りを

編集部 希望の区間はありますか?

蝦夷森 アンカー(10区)ですかね。かっこよく決めたいです。ガッツポーズでゴールして、(毎年箱根駅伝の後に発売される陸上専門誌の)表紙になりたいですね(笑)

古川 僕は8区希望ですね。前回8区で、当時1年生の鈴木さんが逆転されたというのがあったので、やっぱり注目されるところだと思いますし、他大学のエース級の選手がまた8区に来ることが予想されるので、そこで「抜かれない」というよりは「突き離す」走りをして、優勝に大きく貢献したいという思いです。

総合優勝は「5区にかかってる」

編集部 合宿や記録会に出ていないようですが?

田中 1年間、山篭りしてました。みんなとは別メニューです。

編集部 ということは、やっぱり箱根の5区に絞った練習を?

田中 そうです。5区を走って、往路三連覇、総合優勝したいです。

編集部 今年は山の神になれそうですか?(笑)

田中 そうですね、そろそろならないといけないのかなと…(笑)

編集部 1年生から5区を走ってきて、4年生にかける想いはありますか?

田中 4年生は力がある学年なので、せっかく力があるのに優勝できないのは申し訳ない気持ちがあります。5区に往路優勝だけでなく、総合優勝できるかできないかがかかってると思うので、そういう意味では後ろとの差を…2分くらいあれば大丈夫?

蝦夷森 うーん、そのくらいですかね?

田中 2分つけて往路優勝できればいいかなと思います(笑)。今回は今西さんが6区を走れば、後続にもっと差をつけてくれると思うので。

古川 仮に、(前回今西と同じ6区を走った)小野田さん(勇次、青山学院大卒=トヨタ紡織)や中島さん(怜利、東海大4年)がいたとしても離しますね、今の今西さんだったら。すごく調子が良いですよ。

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