右腕・ウォーレンがヤンキース復帰 2年間のマイナー契約

日本時間12月17日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、ヤンキースはフリーエージェントのリリーフ右腕、アダム・ウォーレンと2年間のマイナー契約を結ぶことで合意に達したようだ。ウォーレンは11月にパドレスから球団オプションを破棄され、フリーエージェントとなっていた。2018年以来2年ぶりのヤンキース復帰となる。

現在32歳のウォーレンは、2018年7月にヤンキースからマリナーズへトレードで移籍し、シーズン終了後にフリーエージェントとなってパドレスと契約。今季は25試合に登板して28回2/3を投げ、4勝1敗、3ホールド、防御率5.34、25奪三振と安定感を欠き、7月下旬に右前腕痛で離脱したあと、9月にトミー・ジョン手術を受けた。

そのため、来季の登板は絶望的であり、パドレスは年俸200万ドルの球団オプションの行使を拒否。2021年シーズンの完全復活を目指し、2年間のマイナー契約で古巣・ヤンキースに復帰することになった。

ウォーレンはもともと2009年のドラフトでヤンキースから4巡目(全体135位)指名を受けてプロ入りした選手であり、2012年にメジャーデビュー。2014年に69試合で23ホールド、防御率2.97をマークするなど、着実な成長を遂げて貴重な戦力となっていたが、2015年オフにスターリン・カストロとのトレードでカブスへ放出された。

しかし、半年後の2016年7月にはヤンキースがアロルディス・チャップマンをカブスへ放出する際の交換要員としてヤンキースに復帰。その後、マリナーズ、パドレスを経て、今回が3度目のヤンキース在籍となる。

先発、ロングリリーフ、ミドルリリーフ、セットアッパー、クローザーとあらゆる役割をこなせるユーティリティな投手であり、完全復活を果たせば貴重な戦力となることは間違いない。慣れ親しんだ古巣でリハビリに取り組み、2021年シーズンの完全復活を目指す。

© MLB Advanced Media, LP.