沖縄新球団「琉球ブルーオーシャンズ」が選手お披露目! 清水監督「NPBへ参入していく」

「琉球ブルーオーシャンズ」の選手お披露目会が行われた【写真:岩国誠】

清水監督、コーチ陣3名、NPB出身者8人を含む全27選手が意気込み語る

 将来的はNPB参入を目指すべく沖縄に発足した新球団「琉球ブルーオーシャンズ」の選手お披露目会が17日、沖縄・那覇市内のホテルで開催された。清水直行監督やコーチ陣3名と、NPB出身選手9名を含めた全28選手が、意気込みを語った。

 11月20日にトライアウトの合格者19名を発表してから1か月。いよいよこの日がやってきた。新チームの初代監督となる清水氏は「本当に新しいことをやり始めているチーム。この沖縄から、このブルーオーシャンズが新しい風を吹き込んでいきたい。選手たちには『いかにプロ意識を持てるか、プロとは何か』を、練習や試合を通じて学んでもらい、そして、NPBへ参入していくと、そういうところへ向かっていきたい」と、改めて強い決意を示した。

 9月17日に現役引退を表明し、投手コーチに就任した寺原隼人氏は「野球に関われる仕事をいただき、感謝しています。僕自身、横浜では宜野湾、オリックスでは宮古島、ヤクルトでは浦添でキャンプに参加していたので、勝手ながら沖縄との縁を感じています。僕の使命はいい投手と育てることだと思っていますので、今後ともよろしくお願いします」と、晴れやかな表情で語った。

球団選手第1号となった比屋根渉【写真:岩国誠】

元ソフトバンク吉村の入団も発表、チーム最年長の35歳は「経験や知識を若い選手に伝えながら」

 この日、入団が発表された元ソフトバンク・吉村裕基内野手は「小林社長、清水監督、寺原コーチ、井手コーチと横浜時代、一緒にプレーした方々ばかりで『これも縁なのかな』」と入団を決意。チーム最年長となるが「35歳のおっさんですけど、このチームにチャンスをいただき、自分の持っている経験や知識を、若い選手たちに伝えながら、一緒に一生懸命やっていきたい」と、新たな挑戦へ、胸を躍らせていた。

 さらにこの日、チームユニフォームも発表。球団選手第1号となった比屋根渉外野手がモデルとなり、沖縄の果てしなく広がる青い海をイメージした波のデザインをあしらったブルーのユニフォームがお披露目された。

 今後の選手獲得については「清水監督から『試合をやる上で、投手13名は欲しい』という要望を受けている。現在オファーを出している投手や、キャンプなどでテストすることも考えている」と、球団フロント陣営が明かし、よりプロとして試合ができる戦力を整えていくつもりだ。

 今後の日程について「話しは進めているが、まだお話しできる段階にはないが、12月中には」と、近日中にこけら落としの日時も発表される予定という。NPB12球団より1週間早い1月25日、沖縄・東風平運動公園野球場でキャンプインをする琉球ブルーオーシャンズ。プロを意識した新たなチーム作りが、今後どのように進んでいくのか。(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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