黒羽麻璃央「LIFE！ Presents 忍べ！右左エ門～THE SKY ATTACK～」初出演。初めて尽くしに大感動!?

黒羽麻璃央「LIFE！ Presents 忍べ！右左エ門～THE SKY ATTACK～」初出演。初めて尽くしに大感動!?

「LIFE！～人生に捧げるコント～」（NHK総合）のチームが手掛ける長編ドラマの第2弾が12月26日に放送決定！ その名も「LIFE！ Presents 忍べ！右左エ門～THE SKY ATTACK～」。第1弾では、元忍者の右左エ門（内村光良）らが江戸城に潜入し、敵である伊賀忍者の日向（ムロツヨシ）や数馬（伊藤健太郎）と大バトルを繰り広げました。今回、右左エ門に与えられた使命は、ある豪商から高価な反物を奪い返すこと。「LIFE！」レギュラー陣に加え、豪華なキャストが勢ぞろいした最新作も、たくさんの方々のインタビューをお届けしちゃいます！ まず1人目は、豪商の用心棒として働く侍・利十郎を演じる黒羽麻璃央さんの登場です。

──「LIFE！」のドラマに参加していかがでしたか？

「NHKのドラマに出ること自体が初めてだったので、めっちゃ緊張しました！ 顔合わせと本（台本）読みの時に、テレビで拝見する方たちが続々と入ってきて『この人たちと一緒に作品を作れるんだ』と。僕は舞台が多いので、すごく不思議な感覚だったし、興奮しました」

──撮影に入った時はどんな感じだったのでしょう？

「殺陣が多かったので、安全第一というか。特に（伊藤）健太郎くんとの殺陣のシーンがメーンだったので、何回も練習を重ねて…。きっといいものができたと信じております！」

──銀之丞役の田中直樹さんの部下という役柄ですが、現場ではどんなお話をされましたか？

「顔合わせの時に、隣で僕が緊張して身構えていたのが分かったのか『どこ出身なの？』などと聞いて、緊張を緩めてくださいました。撮影中も気さくに話しかけてくださって。利十郎が倒れるシーンでは、ずっと優しくさすってくださっていたので『なんて優しい人なんだろう』と思っていました」

──ご自身の見どころはどこでしょう？

「先ほども少し話に上がったんですが、個人的には殺陣ですね。舞台で殺陣をしたり、刀を使うことはやってきているつもりだったんですけど、それでも全然慣れない重さと重厚感で。今まで扱ったことのないような重さの刀だったんですよ。利十郎自体が剛剣で、防御ごとたたき斬るような剣風なので、それがちょっと慣れるまでに時間がかかったかなと。長い刀だということは意識しながらやっているのですが、少し扱いにくかったです。でも、刀に慣れるために健太郎くんと2日間くらいずっと殺陣の稽古をしたので、けがはなく無傷でした！ そしてキャストが豪華なので、それだけでも見応えはあるかなと。それと…シソンヌさんが面白いです！ いたるところにいらっしゃるので、じろうさんと長谷川（忍）さんを探せ！ みたいな感じです（笑）」

──殺陣を一緒に稽古された伊藤さんとはどんなお話をされたのでしょう？

「健太郎くんとは以前に共演したことがあったんですが、短い時間だったので覚えてくれているか心配だったんです。殺陣の稽古が始まる前にちょっと話をしたら、覚えていてくださって。それがうれしくてキュンとしました。それから殺陣といえば、外で殺陣をやったことがなかったので、それは初の試みでした。外だと天気の状態によって、地面の状態が違うんです。雨が降った時にスタッフの皆さんが雨を消すという作業をされているのを見て、こうやって作られていくんだなと感動しちゃいました。舞台だと天候によって環境が変わるということはないので印象的でした。健太郎くんとは、殺陣の打ち合わせや相談を常にしていました。刀が当たっちゃう時があるので…。『ごめんごめん、大丈夫だった？』とか言っていました。結構入念にリハーサルをやったんですけど、こんな短時間で動きを覚えられるなんて、健太郎くんはすごいなと思いました。舞台は1カ月ぐらいかけて形にしていくんですけど、ドラマのリハーサルだと集中力を一気に高めてすぐ覚えて次の日に撮影ということもあるので、それがすごいなと…。そこに関してはまだ慣れていないので」

──かなり苦心されたんですね…。そんな中でも何が一番大変でしたか？

「やっぱり刀です。あとは豆かな？ 利十郎は豆が好きなんですよ。豆ばかり食べていたので、肌荒れしないかな、吹き出物ができたらどうしようと気にしながら食べていました。果たして豆を何個食べたんだろう？（笑）」

──豆好きという設定が出てきましたので、あらためて利十郎のキャラクターについて教えてください。

「利十郎は、シンプルに『弱いものが嫌い』というのはありますね。数馬のことをすごくライバル視しているので、バチバチな戦いになっていると思います。あとは…豆が好きです（笑）」

──利十郎は色っぽい所作も見どころの一つだと思いますが、心がけていたことを教えてください。

「着物には慣れているので、あまりはだけ過ぎないようには気を付けていました。メークもそうですけど、妖艶で異質な感じにかっこよく仕上げていただきました。ああいう雄々しい雰囲気をあまり経験してこなかったので、そんな魅力が出せていたらいいなと思います」

──初めてのことが多かったそうですが、ほかに新たな発見や印象的だったことはありますか？

「内村さんに『去年の“紅白歌合戦”の時にはお世話になりました』と言ったら、覚えていてくださって、『ビジュアルが全然違うじゃん！』と言ってもらったことが一番うれしかったです。皆さんから『誰？』と思われていたらどうしようって不安な部分もあったんですけど、すごく優しくしてくださって。撮影の合間に、皆さんとご飯を食べに行かせていただいた時は、夢のような時間でした。その空間にいられることがぜいたくだなと。あらためてその時に『こんなにもすてきな人たちと作品作りができているんだ』と思ってうれしくなりました」

──通常の「LIFE！」はコント番組ですが、コントにも出てみたいですか？

「それは思いました！ 次は何か面白いことをやりたいです。コメディーは難しいですけど。シリアスなお芝居もそうですが、人を笑わせたり、楽しませるのは難しいことだと思うので、芸人さんはすごいなと思います。『LIFE！』は嫌なことがあった時に見て、ほっこりしているので、次はコントができたらいいなと思います」

──いつか「LIFE！」にコント出演されることも楽しみにしています！

「あっ…実は、初体験がもう一つあって。楽屋があったことなんです！ ドラマで楽屋があったのが初めてだったので感激しちゃって…うれしくて思わず楽屋で横になっちゃいました（笑）。ゆっくりできるんだ！ 集中して本が読める！みたいな。…なんかデビューしたてみたいに初々しくなっちゃってごめんなさい（笑）。でも、芸歴10年目にして初のドラマの楽屋があってうれしかったな～」

──ありがとうございました！

楽屋のエピソードをニコニコと楽しそうに語っていらっしゃる姿に、こちらまでうれしく、癒やされました。

利十郎と数馬は同じ豪商の用心棒なのですが、共にライバル視していて、会うたびに火花が散る2人。彼らがぶつかり合う殺陣のシーンは必見です！

NHK担当 K・H