一丸で盛り上げたい ルート沿道の住民ら 「記憶に残るリレーに」

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 県内の聖火リレーは、小矢部市のクロスランドおやべで出発式を行い、スタートを切る。桜井森夫市長は「記憶に残るような出発式を行い、大会を盛り上げたい」と喜んだ。

 聖火は小矢部市から南砺市を通り、砺波市へ向かう。ルート沿いの地区に住み、聖火ランナーにも選ばれた同市深江の美容師、下保純子さん(50)は「コースに多くの人が集まり、地域全体で盛り上がりそう。声援を受けて地元のコースを走るのが楽しみ」と期待を膨らませた。

 県西部の終点となるのが高岡市。高岡駅南口を出発し、高岡スポーツコアを目指す。ルート周辺には国宝瑞龍寺や前田利長墓所など歴史的な建造物がある。

 「55年前はみんなで沿道に立ち、旗を振って応援した」。同市下関校区連合自治会長の米島義三さん(70)は、1964年東京五輪の県内の聖火リレーを見に行ったことを振り返り「今回のリレーが高岡の歴史や魅力を発信する機会になればいい」と力を込めた。

 リレーは日をまたいで朝日町から再開し、ランナーは富山市へと走る。滑川市の起点となる「道の駅ウェーブパークなめりかわ」(滑川市中川原)を運営するウェーブ滑川の業務本部長、小林昌樹さん(52)は「世界的なイベントに少しでも関わりを持てることは光栄。働いているスタッフとして喜ばしい」と笑顔を見せた。

 ゴールの富山市では、富岩運河環水公園横の親水広場で聖火ランナーの到着を祝う式典が行われる。広場近くで60年にわたり店を構える酒屋「リカーポケットみずはた」(同市湊入船町)の社長、水畑幸司さん(46)は「祖父から続く店の前でリレーが行われるのは感慨深い。聖火が通るのを今から楽しみにしている」と語った。

 ■指導者育成 施策拡充を

 東京五輪・パラリンピックに向けた取り組みを話し合う「とやま戦略会議」の第7回会合が17日、県庁で開かれ、委員からは五輪後も見据え、各競技の指導者育成の取り組み強化を求める声が相次いだ。

 大森聡委員(ハンドボール女子日本代表元コーチ)は「指導者が高齢化しており、育成は選手以上に重要」と指摘。老月守委員(県体育協会専務理事)は「とやま国体から20年がたち、指導者の新旧交代が課題になっている」とした。

 宮島秋子委員(陸上女子やり投げアトランタ五輪代表)は、指導現場での暴力やハラスメントが問題となっていることを踏まえ、「指導者を対象にしたメンタルトレーニングも必要」と指摘した。

 会議では、県内9市が五輪の事前合宿誘致を検討しており、県もコスタリカから問い合わせを受けていることも報告された。