山口がブルージェイズと契約合意 年俸300万ドルの2年契約か

日本時間12月18日、日本プロ野球の読売ジャイアンツからポスティング制度を利用してメジャーリーグ移籍を目指していた山口俊がブルージェイズとの契約合意に至ったことが明らかになった。サンケイスポーツが年俸300万ドル前後の2年契約を結ぶ見込みであることを報じ、スポーツネットのシャイ・デービディは身体検査の結果待ちであることを伝えた。身体検査を経て、正式に契約成立が発表される見込みとなっている。

現在32歳の山口は日本プロ野球での14年間のキャリアのうち、最初の11年を横浜DeNAベイスターズ、最後の3年を読売ジャイアンツで過ごし、横浜では主にリリーフ、読売では先発で活躍。MLB公式サイトは、もともとリリーフを務めていたため、年齢のわりに総イニング数(通算1093回1/3)がそれほど多くないこと、直近2年間は154イニング、170イニングを投げて先発をフルシーズン務めるだけの力量があることなどを伝えている。

今季の山口は15勝、防御率2.91、188奪三振と各部門で好成績を残し、最多勝と最多奪三振のタイトルを獲得。ブルージェイズでの役割はまだ不透明だが、先発5~6番手とロングリリーフを兼任するスイングマンとしての起用を予想する声がある。威力のあるフォークボールは、メジャーでも打者から空振りを奪う武器となるだろう。

各球団のロースター情報を扱う「Roster Resource」では、現時点でのブルージェイズの先発ローテーション5枠の顔ぶれをチェイス・アンダーソン(新加入)、タナー・ロアーク(新加入)、マット・シューメイカー、ライアン・ボルッキ、トレント・ソーントンと予想し、山口の名前は7回を担当するセットアッパーの欄にある。ブルージェイズは先発投手の補強としてフリーエージェントの柳賢振(リュ・ヒョンジン)の獲得に関心を示しており、先発投手のさらなる補強が実現すれば、山口はリリーフ中心の起用となるかもしれない。

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