東京五輪 長崎県内の聖火リレー 魅力や平和発信 ランナーにオリンピアンも

聖火リレー 長崎県の詳細ルート

 長崎県の聖火リレーは本土に加えて壱岐、五島列島、対馬の離島を巡る。世界文化遺産や各地の歴史的な場所などが含まれており、長崎の魅力や平和の尊さを発信するルートとなった。
 第1日の5月8日は南島原市役所を出発。島原市の島原城や壱岐市立一支国博物館などを経て、長崎市の長崎水辺の森公園に到着する。最終日の9日は西彼長与町の中尾城公園をスタート。対馬市の万松院や平戸市の平戸オランダ商館などを経て、佐世保市のニミッツパークにゴールする。
 市町間の聖火の移動は主に車で行われ、離島では別のランタンに分けられた聖火を使う。両日の最終地点では聖火到着を祝うイベント「セレブレーション」が開かれる。
 リレーの詳しいタイムスケジュールは来年1月下旬以降、各市町内でランナーがトーチの聖火をつなぐポイントは4月下旬に判明する。
 県内を走る聖火ランナーは、ゆかりのある著名人や一般公募から選定。総勢約170人になる見込みで、今回はそのうちの43人が公表された。
 2008年北京五輪でバレーボール男子日本代表のセッターを務めた朝長孝介さん(大村市出身)、北京、16年リオデジャネイロの五輪2大会で競泳女子リレーの入賞に貢献した山口美咲さん(諫早市出身)らオリンピアンや、女優の宮崎香蓮さん(島原市出身)ら芸能人も名を連ねた。朝長さんは「聖火リレーの運営や準備に汗を流してくださった方々へ感謝して、東京五輪の成功を祈りながら走りたい」と本番を心待ちにしている様子だった。
 それぞれの走行市町は来年2月下旬~3月上旬以降、“区間”は4月下旬ごろに通知される。

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