カージナルスが金廣鉉の獲得を発表 先発5番手として起用か

日本時間12月18日、マディソン・バムガーナーや柳賢振(リュ・ヒョンジン)の獲得に関心を示すなど、先発左腕を欲していたカージナルスは、ポスティング制度を利用して韓国プロ野球のSKワイバーンズからメジャーリーグ移籍を目指していた金廣鉉(キム・グァンヒョン)と2年契約を結んだことを発表した。金は数日間セントルイスに滞在し、契約完了に向けての身体検査や最終交渉を行っていた。カージナルスでは先発5番手を務めることが有力視されている。

現在31歳の金は、今季31試合(30先発)で190回1/3を投げ、17勝6敗、防御率2.51、180奪三振の好成績をマーク。2017年シーズンをトミー・ジョン手術により全休したものの、その後は見事に復活を遂げ、2018年にも防御率2.98を記録している。ここ2年は9イニング当たりの与四球も2個前後に抑えており、30代に突入してピッチングに安定感が増してきた印象がある。

カージナルスは、ジャック・フラハティ、マイルズ・マイコラス、ダコタ・ハドソン、アダム・ウェインライトで先発4番手までは確定しており、残りの1枠にはクローザーのカルロス・マルティネスの先発復帰が予想されていた。マルティネスは現在、先発復帰に向けて準備を進めているが、先発でフルシーズン働ける状態であるかどうかは来春のスプリング・トレーニングまで判断できないため、先発5番手候補として金を獲得する動きは理解できる。もしマルティネスの先発復帰にゴーサインが出た場合、威力のあるスライダーを武器とする金はリリーフで起用されることになるだろう。

セントルイス・ポスト・ディスパッチのデリック・グールドによると、金の契約は2年総額800万ドルで、USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールは各年最大150万ドルの出来高が設定されていることを伝えている。呉昇桓(オ・スンファン)、マイコラスと日本プロ野球から投手を獲得して成功を収めてきたカージナルスは、韓国プロ野球から獲得した金でも同様の成功を収めることができるか注目だ。

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