第74回甲子園ボウル 関西学院大が2年連続30度目の優勝!

2019/12/15
公益社団法人日本アメリカンフットボール協会

12月15日、大学日本一を決める甲子園ボウルが阪神甲子園球場で行われた。東日本代表の早稲田大学ビッグベアーズと西日本代表の関西学院大学ファイターズの試合は、関西学院大学が38対28で勝利。2年連続30度目の優勝を飾った。勝った関西学院大は、1月3日に東京ドームで行われるアメリカンフットボール日本選手権 プルデンシャル生命杯 第73回ライスボウルに駒を進め、12月16日の第33回アメリカンフットボール日本社会人選手権(富士通フロンティアーズ対パナソニックインパルス)の勝者と顔を合わせる。

関西学院大が2年連続30度目の優勝! 第74回甲子園ボウル

12月15日、大学日本一を決める甲子園ボウルが阪神甲子園球場で行われた。東日本代表の早稲田大学ビッグベアーズと西日本代表の関西学院大学ファイターズの試合は、関西学院大学が38対28で勝利。2年連続30度目の優勝を飾った。勝った関西学院大は、1月3日に東京ドームで行われるアメリカンフットボール日本選手権 プルデンシャル生命杯 第73回ライスボウルに駒を進め、12月16日の第33回アメリカンフットボール日本社会人選手権(富士通フロンティアーズ対パナソニックインパルス)の勝者と顔を合わせる。

2年連続6回目の出場となった早稲田大と4年連続53回目の出場となった関西学院大の一戦。昨年と同じ顔合わせとなった大一番は、早稲田大がキックオフ、関西学院大のリターンで試合が始まった。関西学院大はファーストシリーズをK安藤亘祐の46ヤードFGにつなげて先制した。3点を追う形になった早稲田大も、第2Q開始直後にQB吉村優が自ら左エンドゾーン内に持ち込み逆転のTDラン。早稲田が7対3で逆転に成功した。

しかし関西学院大は、次のシリーズでQB奥野耕世とWR阿部拓朗のホットラインが機能する。QB奥野のパスを軸に敵陣まで攻め込むと、最後はQB奥野からWR阿部へ8ヤードのタッチダウンパスがヒット。10対7で再び主導権を握った。さらに関西学院大は、次の早稲田大の攻撃をスリーアンドアウトで止めて攻撃権を奪取。自陣30ヤードからの攻撃シリーズで、RB三宅昴輝のランなどで着実にボールを進めると、QB奥野からWR阿部へのロングパスとRB三宅のランなどでゴール前4ヤードへ。ここでQB奥野がエンドゾーン内中央で待ち構えていたWR阿部へ絶好のパス。この日2つ目のタッチダウンパスが決まり、関西学院大が17対7とリードを広げた。

ここで突き放されたくない早稲田大は次のシリーズで、自陣24ヤードのサードダウンロングからQB柴崎哲平がWR伊藤裕也へ25ヤードのロングパスを成功。さらに、2つのプレイの挟んだ後のサードダウンロングでは左サイドのWRブレナン翼へのパスが成功すると、WRブレナンがそのままサイドラインを駆け上がりエンドゾーンへ。55ヤードのタッチダウンパスが決まり、早稲田大が3点差に詰め寄った。そして試合は、関西学院大が29ヤードFGで3点を追加して、関西学院大が20対14と6点リードで前半を折り返した。

第3Q、関西学院大は後半最初のシリーズで、早稲田大のパントフォーメーションからのスペシャルプレイを止めると、この好機にRB前田公昭が相手タックルをすり抜けて中央から左サイドに走り込み42ヤードのタッチダウンラン。27対14とリードを広げた。

初優勝を狙う早稲田大は、直後のキックオフでWRブレナンが75ヤードのビッグリターンが飛び出した。すると、敵陣15ヤードからの第3ダウン5ヤード、QB柴崎が右コーナーのWRブレナンへパス。これをWRブレナンが相手守備と競り合いながらもスーパーキャッチ。早稲田大が21対27と離されずについていく。なおも早稲田大は、関西学院大のFG失敗でつかんだ攻撃シリーズで、QB柴崎がWRブレナンへこの日3つ目となる29ヤードタッチダウンパスを決めて、第3Q終了間際に試合をひっくり返した。

しかし、今季いっぱいで勇退する鳥内秀晃監督のためにも負けられない関西学院大は、最終Qに底力を見せた。三宅と前田のRBコンビによるランプレイを軸にボールを進めると、最後は第4Q6分12秒、RB前田がゴール前1ヤードからエンドゾーン内に飛び込む逆転のタッチダウン。33対28にすると、さらに2点コンバージョンも決めて7点差とした。なおも第4Q9分34秒に、K安藤の22ヤードFGで加点した関西学院。その後の早稲田の攻撃を無失点に封じ、見事30回目の甲子園ボウル制覇を成し遂げた。

関西学院大は、パスでは212ヤード獲得で236ヤードの早稲田大を下回ったが、ランでは251ヤードを獲得して89ヤードの早稲田を大きく上回った。総獲得ヤードでは、関西学院大の463ヤードに対して早稲田大は325ヤードだった。

甲子園ボウル最優秀選手(MVP)は、パス捕球10回135ヤード、2TDを記録した関西学院大のWR阿部が受賞。敢闘賞は、パス捕球6回、129ヤード、3TD、キックオフリターンでも5回136ヤードをマークした早稲田大のWRブレナンが選ばれた。なお、大学最優秀選手に贈られるチャックミルズ杯も発表され、立命館大のQB荒木優也に贈られた。

関西学院大学 鳥内 秀晃監督
(最後の甲子園ボウルについて)主役は学生。何度も連れてきてくれてありがとう。勝って良かったと思います。あの笑顔を見るために1年間頑張っている。こういうところで(試合が)できるのはうれしい。

関西学大学#81阿部 拓朗
良くない結果が続いて、その中で立命館に勝てました。やっともらった日本一のチャンスが今日でした。(今日の試合では)オフェンス、ディフェンス、キッキングでミスがあったけど、結果的に勝てて良かったです。簡単に言うと、ホッとしています。2TD捕れたのは、QB奥野が良いパスを投げてくれたし、周りのおかげでもありました。

早稲田大学 髙岡 勝監督
最後まで諦めずに選手がプレイできたのが選手の成長です。タックルミス、スペシャルプレイなどプレイの精度を高める必要がありました。

アメリカンフットボール日本選手権 プルデンシャル生命杯 第73回ライスボウル
記者発表会
(日 時) 2019年12月17日(火) 記者発表会 : 13:00から
キックオフパーティー: 13:30から
(会 場) 東京ドームホテルB1F「シンシア」(住所: 東京都文京区後楽1-3-61)
※キックオフパーティーも「シンシア」において開催します
(出 席) 学生代表チーム:甲子園ボウル勝者関西学院大学の監督・主将
社会人代表チーム:ジャパンエックスボウル勝者※の監督・主将
※富士通フロンティアーズとパナソニックインパルスの勝者

大会実施要項
(名 称) アメリカンフットボール日本選手権 プルデンシャル生命杯 第73回ライスボウル
American Football Japan Championship, Rice Bowl 73 by Prudential
(主 催) 公益社団法人日本アメリカンフットボール協会、朝日新聞社
(主 管) 日本学生アメリカンフットボール協会
一般社団法人日本社会人アメリカンフットボール協会
(運営協力) 一般社団法人関東学生アメリカンフットボール連盟
一般社団法人日本社会人アメリカンフットボール協会
(後援予定) スポーツ庁、アメリカ大使館、日刊スポーツ新聞社、日本放送協会(NHK)
(特別協賛) プルデンシャル生命保険株式会社
(協 力) 株式会社東京ドーム他
(日 時) 2020年1月3日(金) 試合開始 15:00 (開場 10:00 )
(場 所) 東京ドーム
(試 合) 学生代表チーム(一塁側 ) VS 社会人代表チーム(三塁側 )
(出場資格) 学生は全日本大学選手権「甲子園ボウル」における優勝チーム
社会人は日本社会人選手権「ジャパンエックスボウル」における優勝チーム
(競技規定) 1.2019年度公益社団法人日本アメリカンフットボール協会競技規則による
2.勝敗が決定しない場合は、両者優勝とする
(入 場 料) 指定席(ビュッフェ付バルコニー席)¥7、000(前売りのみ)
指定席(バルコニー席):当日券\5,000(前売り\4,000)
指定席(1階席):当日券\3,000(前売り\2,500)
自由席(一般)当日券 ¥2,500(前売り ¥2,000) 高校生\500(当日券のみ)
※中学生以下無料/大会プログラム無料配布
(発売期間) 2019年11月25日(月)~2020年1月3日(金)
(発売場所) チケットぴあ:Pコード 【844‐418】、ローソンチケット:Lコード 【32487】
CNプレイガイド 電話:0570-08-9999(オペレーター10:00〜18:00)
WEB:http://www.cnplayguide.com/
店頭:ファミリーマート店舗Famiポートより
セブンチケット:店舗マルチコピー機「ライスボウル」で検索
イ―プラス:http://eplus.jp/(PC/携帯共通)、ファミリーマート店舗Famiポートより
(テレビ放映) NHK BS1 2020年1月 3日(金) 15:00〜試合終了まで
(問合せ先) ライスボウル実行委員会(日本アメリカンフットボール協会) 03-5843-0482
(スケジュール) 10:00 開場(ゲートオープン)
10:10 女子タッチフットボール全日本王座決定戦 第25回さくらボウル
11:40 関東中学生アメリカンフットボール オールスター戦
15:00 ライスボウル
国歌独唱:島津亜矢、ハーフタイムショー: 島津亜矢、男子チアリーディング、
本競技会は、日本アンチ・ドーピング規程が適用されます。