梅雨の蒸し暑さに備えを ―ユーザー版2019年夏季号から

 間もなく、お子さんたちが楽しみにしている夏が来る。昨年は観測史上最速だったが、今年は平年並みの梅雨明けの見通しだ。昨年の7月は記録的な猛暑だった。〝酷暑〟といってもいいくらいの暑さで、豪雨や台風の被害も大きかったと記憶している。

 今年も、5月に北海道で初の真夏日を観測するなど、全般的に気温は上昇している。だが、気象庁の予想では7月から8月は平年並みとなっており、その要因はエルニーニョ現象の発生による。「むしろ平年より低い可能性も」との見方もある。

 とはいえ、それほど暑さを感じなくても熱中症にはなるといわれている。日本古来の簾(すだれ)やよしず、遮光カーテン、オーニングで日射しを遮るといった工夫のほか、迷わずエアコンを使って涼を取ってほしい。さらには、住宅を新たに取得するという選択肢もある。

ZEHで一歩先の暮らしを

 最新の戸建住宅は、耐震性といった構造躯体としての高い強度、耐久性向上に伴う長寿命化に加え、断熱性能や気密性能が高く、より快適で省エネルギーな住まいとなっている。最新のスマートハウスやZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)では、太陽光発電システムやエネファーム(燃料電池)のような創エネ設備、蓄電池や電気自動車(EV)を蓄電池にも使う蓄エネルギーの仕組みもあり、もう一歩先を行く暮らしが実現できる。

 梅雨が明けると夏本番で、夏休みももうすぐそこまできている。故郷への帰省や旅行の計画と合わせて、新しい住まいを検討してはいかがだろうか。

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