【MLB】田中将大は24億円、菊池雄星は11億円 日本人投手の1年目年俸で見る山口の3億円は…

ヤンキース・田中将大、ブルージェイズ入りする・山口俊、マリナーズ・菊池雄星(左から)【写真:Getty Images】

田中将大は7年総額170億円、ダルビッシュは6年総額66億円だった

 ポスティングシステムを利用して巨人からメジャー挑戦を目指していた山口俊投手が17日(日本時間18日)、ブルージェイズと契約に合意した。MLB公式サイトなどの米メディアが一斉に報じた。契約内容は年俸300万ドル(約3億3000万円)の2年契約で総額600万ドル(約6億6000万円)超となる。

 2017年にDeNAからFA権を行使して巨人に移籍した山口。今季の年俸は2億3000万円で、1億円ほどの年俸増となる。果たしてこれは高いか、安いか。現役の日本人メジャーリーガー投手のNPB最終年の成績、メジャー移籍時の年齢、契約内容、メジャー1年目の年俸を比較してみよう。

 最高額の契約を結んだのはヤンキースの田中将大投手。24勝0敗という驚異的な成績を残した2013年のオフに移籍し、7年総額1億5500万ドル(約170億円)という大型契約を締結。1年目の年俸は2200万ドル(約24億円)だった。

 現カブスのダルビッシュ有投手は6年総額6000万ドル(約66億円)でレンジャーズへ。1年目の年俸は550万ドル(約6億円)で2年目以降に段階的に年俸が上がる契約だった。ドジャースの前田健太投手は年俸は基本給が312万ドル5000ドル(約3億4000万円)と抑えられ、最大で1015万ドル(約11億円)インセンティブが付く変則的な契約になっている。

 今季からマリナーズに加入した菊池雄星投手は3年総額4300万ドル(約47億円)がベースの契約。3年が経過したあとに球団、選手がそれぞれ延長オプションを持っている。1年目の年俸は1000万ドル(約11億円)だった。

 大谷翔平投手はMLBとMLB選手会による新労使協定により、1年目の年俸は54万5000ドル(約6000万円)に。メジャー1年目のシーズンを34歳で迎えた平野佳寿投手は2年総額600万ドル(約6億6000万円)で、1年目の年俸は300万ドル(約3億3000万円)。平野は今オフにFAとなっている。山口は平野とほぼ同条件での契約となる。

○ダルビッシュ有(レンジャーズ、現カブス)25歳
28試合18勝6敗0セーブ0ホールド 防1.44
6年総額6000万ドル(約66億円)
1年目年俸:550万ドル(約6億円)

○田中将大(ヤンキース)25歳
28試合24勝0敗1セーブ0ホールド 防1.27
7年総額1億5500万ドル(約170億円)
1年目年俸:2200万ドル(約24億円)

○前田健太(ドジャース)27歳
29試合15勝8敗0セーブ0ホールド 防2.09
8年総額2500万ドル(約27億3000万円)
1年目年俸:312万5000ドル(約3億4000万円)※最大1015万ドル(約11億円)の出来高が付く

○平野佳寿(ダイヤモンドバックス)34歳
58試合3勝7敗29セーブ8ホールド 防2.67
2年総額600万ドル(約6億6000万円)
1年目年俸:300万ドル(約3億3000万円)

○大谷翔平(エンゼルス)23歳
投:5試合3勝2敗0セーブ0ホールド 防3.20
打:65試合202打数67安8本31点 .332
1年目年俸:54万5000ドル(約6000万円)

○菊池雄星(マリナーズ)27歳
23試合14勝4敗0セーブ0ホールド 防3.08
3年総額4300万ドル(約47億円)※4年目以降は選手、球団にオプションあり。選手オプションは単年1300万ドル(約14億円)、球団オプションは4年6600万ドル(約72億円)
1年目年俸:1000万ドル(約11億円)

○山口俊(ブルージェイズ)32歳
26試合15勝4敗0セーブ0ホールド 防2.91
2年総額600万ドル(約6億6000万円)
1年目年俸:300万ドル(約3億3000万円)(Full-Count編集部)

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