川崎の首都高トンネル、15台絡む多重事故 1人死亡、22人搬送 8時間通行止め

 17日深夜、川崎市川崎区東扇島の首都高速道路湾岸線上り川崎航路トンネル内で、路線バスや大型トラックなど計15台が絡む事故があった。路線バスを運転していた男性=千葉県富津市=が死亡、22人が病院に搬送された。川崎市消防局によると20~50代の男性3人と、30代の女性が重傷を負った。

 神奈川県警高速隊などによると、現場は片側3車線の直線。同日午後10時55分ごろ、トンネル内で出火したトラックが左車線に停車した。運転手は自力で逃げて無事だったが、その後、このトラックの前後約300メートルの範囲の4カ所で、追突するなどの事故が起きたという。当時、トンネル内は煙が充満し、視界が悪かったとみられる。

 影響で、湾岸線は東扇島-浮島ジャンクション間の上り線で17日午後11時半から8時間にわたり、通行止めとなった。

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