「日本一チケットの取れない講談師」天才講談師、神田松之丞。最後の作品が発売!

「日本一チケットの取れない講談師」、「100年ぶりの講談ブームの立役者」ともいわれる天才講談師、神田松之丞(かんだまつのじょう)。予備知識がなくても物語の面白さに引き込まれてしまう話芸と迫力、その熱い高座の魅力は、従来の講談・落語ファンだけでなく、老若男女、幅広い世代から好評を博している。

『最後の松之丞』と題した本作品は、若さと熱気あふれる松之丞の魅力が充分にパッケージされた三席に加え、ボーナストラックとして松之丞自身による解説付の2枚組CD(紙ジャケット仕様)。2020年2月、大名跡“神田伯山(かんだはくざん)”を襲名し真打となる神田松之丞としては最後の作品となる。

演目解説

「鮫講釈」

物語は兵庫から大阪へ向かう乗合船の船中、順調に航海をしていた船が突然止まってしまう。船頭曰く、鮫が大群をなして船を止めていて、人身御供を送らないと乗合全員が鮫の餌食になってしまうとの事、人身御供として選ばれたのは旅の講釈師。しかし、講釈師には人身御供と引き換えに一つの条件があった。元々は落語の噺であるが、講談師が噺の中の講談を語るという、松之丞ならではの工夫の一席。

「汐留の蜆売り」

「天保の義賊」のうち、鼠小僧次郎吉人情話。三年前に箱根の宿でかけた情けがもとで、若い男女の運命を変えてしまった事を蜆売りをしている弟から聞かされた次郎吉、どうしたものかと思案にくれる。そして、出した答えは自らの罪を訴え出ることであった。数ある鼠小僧次郎吉の噺のうち、秀逸な作品の一つ。

「小幡小平次(こはだこへいじ)」

宝永の時代、売れない役者、小平次は自分の女房のいきさつで、江戸の舞台に立てなくなってしまう。小平次は売れない役者を引き連れて旅公演に出かける、日頃から小平次をよく思ってない女房は間男を使って、小平次殺害の一計を案じる。殺された後、幽霊となって祟る小平次。歌舞伎、映画、等にも様々に脚色されて演じられた作品である。

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