リンドーア獲得を狙うドジャース ターゲットをベッツに変更も

今オフ、アスレチックスからノンテンダーFAとなったリリーフ右腕、ブレイク・トライネンを1年1000万ドルで獲得した以外に目立った動きのないドジャースだが、トレードでフランシスコ・リンドーア(インディアンス)の獲得を目指していることが報じられている。リンドーアのトレード交渉が不調に終わった場合、ドジャースは補強ターゲットをムーキー・ベッツ(レッドソックス)に変更する可能性があるようだ。

MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、ドジャースは次なる補強としてリンドーアの獲得を最優先に考えているという。しかし、インディアンスはリンドーアをドジャースへ放出する際に、リンドーアに代わるスター内野手候補としてプロスペクト内野手のギャビン・ラックスを要求すると見られており、ラックスの放出を断固拒否する姿勢を見せているドジャースとのトレード交渉がまとまらない可能性は高い。

ドジャースは、リンドーアを獲得できなかった場合、別のスター選手としてベッツの獲得に動く可能性があるようだ。USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールは、ドジャースがベッツの動向をチェックしており、リンドーア獲得に失敗した場合の保険としてレッドソックスとの交渉を行っていることを伝えている。

ボストン・グローブのアレックス・スパイアーによると、ウィンター・ミーティングの時点では、ドジャースはベッツ獲得に動いていなかったという。しかし、フリーエージェント市場からスター選手が消え始め、リンドーア獲得の見込みも立たない状況のなか、ドジャースのベッツに対する関心は増しつつあるようだ。レッドソックスは今オフ、年俸総額をぜいたく税の対象ラインとなる2億800万ドル以内に収めることを最優先に動いており、ドジャースが差し出す交換要員次第では、トレードが成立する可能性は十分にある。

ベッツはリンドーアよりも保有可能期間が1年短く、年俸も高額であるため、レッドソックスはインディアンスほどの対価を要求しないと見られている。インディアンスがラックスを交換要員に含めることをリンドーア放出の条件とするのであれば、ベッツのトレード交渉が一気に進展することになるかもしれない。

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