朝ドラ「エール」主演の窪田正孝「この作品の看板は二階堂ふみちゃん」

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2020年春スタートのNHK連続テレビ小説「エール」の取材会が行われ、主人公の古山裕一役を務める主演の窪田正孝をはじめ、裕一の家族を演じる唐沢寿明、菊池桃子、佐久本宝が登壇した。

ドラマは、全国高等学校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」や、阪神タイガースの応援歌として知られる「六甲おろし(阪神タイガースの歌)」などを手掛けた昭和の音楽史を代表する福島県出身の作曲家・古関裕而氏と妻で歌手の金子(きんこ)氏をモデルに、主人公の古山裕一(窪田正孝)と後に妻となる関内音(二階堂ふみ)が二人三脚でヒット曲を生み出すストーリー。

窪田は「撮影が始まって3カ月ですが、キャスト、スタッフ和気あいあいとして、大変なシーンも乗り越えてやっています。たまにセリフを間違えたりしても、明るい現場なので、それもカバーしながらやっています」と現場の雰囲気を語る。続いて、裕一の父親で老舗呉服屋「喜多一」の4代目店主・古山三郎役の唐沢が「唐沢門左衛門です」と歌舞伎俳優のように名乗ると、窪田がすかさず「よっー!」と合いの手を入れ、「こんな感じで仲良くやらせてもらっています。ムカつく俳優もいますが…」とふざけると、そんな唐沢を「ダメですよ」とたしなめる窪田。「冗談はさておき、とても楽しくやっています。そして裕一の弟役の宝が今、肩身が狭いと思うんですね。僕も昔経験があるんですが、僕の奥さん(山口智子)の『純ちゃんの応援歌』の会見でいろんなことを話そうと準備していたんですが、誰も質問してくれなくて…。だからどなたでもいいので、質問してあげてください」と父親らしくサポート。

すると母・古山まさ役の菊池桃子も「裕一もですが、浩二にも愛情をお願いします」と母親目線でコメントし、「会見前に浩二が一生懸命に泣くシーンを撮影したんですが、非常に胸に響きました。『喜多一』が温かい場所になればうれしいし、皆さんにとっても温かな場所として心に刻まれるといいなと思います。裕一の子役時代を演じていた子もとても上手に表現していて、子ども時代から見ていただけたら、今の裕一が一層いとおしく見えると思います。最初から見ていただいて、感情をともにしていただけたらうれしいです」と視聴者に呼びかけた。

そして、周囲からかわいがられている様子の裕一の弟・古山浩二役の佐久本は「こんなにも温かい家族のもとにいられて幸せです。泣くシーンの後に、窪田さんが『大丈夫?』と肩をたたいてくれたり、唐沢さんに気遣っていただいたり、菊池さんは『よかったよ。早く終わってよかったね』と、まるで予防注射を見守るお母さんのように声をかけてくださったり。そんなすてきな家族観が見えていくと思います」と古山一家のすばらしさをアピールした。

福島での撮影での思い出について佐久本が「窪田さんがハーモニカを吹いているシーンがすごく奇麗だった」と振り返ると、窪田が「ハーモニカのシーンでは、集まった福島のエキストラの皆さんが、1カット1カット終わるたびに拍手をしてエールを送ってくださったので、とても温かなよいシーンになったと思います」と感想を語る。さらに唐沢も「あのハーモニカがものすごく大きくて、ハーモニカじゃないみたいだったよね。(と、肩幅ぐらいの大きさだったとジェスチャーで説明)。ちょうど台風が来て大変な時期だったのに、地元の方が集まってくださって、お芝居ではない一般の方たちのリアクションの雰囲気がとてもよくて、それが印象に残っています」と撮影を振り返った。

そして、朝ドラは「ゲゲゲの女房」「花子とアン」に続く3度目の出演にして、主演を務める窪田は「主役だからどうとかはまったくなく、僕はこの作品の看板は(二階堂)ふみちゃんだと思っているんです。だから、彼女のいろいろな表情、感情はこの作品でしか出せないものを、セリフの交わし方や見つめ合いによって、彼女(の芝居が)がよくなっていくことを願っています。2人が横に並んで一歩ずつ進んでいくところがいいところだと思うので、僕は気負わず、ふみちゃんや皆さんがのびのびできる環境を作るだけですね」と主演としての立ち位置を語った。

また、撮影を引っ張る窪田について佐久本は「すごく真っすぐでかっこよくて、言葉の一つ一つがとても優しいです。弟に対しての愛情を一緒に撮影していく中でひしひしと感じていて、窪田さんご自身が温かい方なんだと思います」と絶賛。そして、これまで何度も窪田と共演している唐沢は「これからですよ! やっとNHKの看板を背負ってやるときがきましたね。今回彼が主演だからということもあって、このお仕事を引き受けました」と出演理由を明かし、「もっともっと主演をやっていかないといけないし、そういう年代でもあるから応援していきたいし、頑張ってほしい」と心からのエールを送っていた。