全日本F3選手権鈴鹿合同テスト:2日目も阪口晴南がトップタイム。午前は1分49秒台も

 全日本F3選手権の2019年最後のテストとなる合同テスト2日目が12月19日に鈴鹿サーキットで行われ、1日目に続き2020年からのスーパーフォーミュラ・ライツで使用されるダラーラ320をドライブした阪口晴南(B-Max Racing with motopark)が午前・午後ともにトップタイムをマーク。午前に阪口がマークしたタイムは、これまでのコースレコードタイムを上回っている。

 2020年からシリーズ名称が全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権となることから、長い歴史をもつ『全日本F3選手権』としては最後のテストとなる今回の鈴鹿合同テスト。前日同様9台が参加し、9時から2日目の走行が行われた。

 当初B-Max Racing with motopark勢は2日目に向けて車両とドライバーの組み合わせを変えるプランもあったようだが、晴れ間が見えるなかドライでスタートした2日目午前も、ドライバーはそのまま。ランプランに従いながら、淡々とテストが進められていった。

 途中、グラベルにストップした車両もあったことから一度赤旗が提示されたものの、大きなダメージを受けた車両もなくセッションは進み、終盤にはニュータイヤを投入しアタックが行われていった。

 そんななか、初日も午前・午後ともにトップタイムをマークしていた阪口は、この2日目午前に1分49秒566というタイムを叩き出し、このセッションでも首位に立った。このタイムは、2017年の第1戦で高星明誠が記録した1分50秒999というレコードタイムを上回るものだ。寒い時期、車両の違いこそあれ、好タイムなのは間違いないだろう。

 2日目午前は、2番手には同じく新車のダラーラ320をドライブしたシモ・ラクソネン(B-Max Racing with motopark)が続き、同じく今回鈴鹿で初テストのラウル・ハイマン(B-Max Racing with motopark)が続いた。2019年はFIA F3で戦っていたふたりだが、日本のコースにも素早い適応をみせた。

 やや雲が広がった14時からの2日目午後の走行では、開始直後にそれまでラクソネンがドライブしていた51号車のダラーラ320に阪口が乗り込むシーンも見られた。その後ふたりはふたたびマシンを戻し走行を重ねている。

 この2日目午後は、またも阪口が1分50秒344を記録し、全セッショントップタイムで走行を締めくくった。2番手にはハイマン、3番手にはラクソネンが続き、またもB-Max Racing with motopark勢が上位を占めている。

 2日間のテストを終え、全日本F3選手権としての2019年のスケジュールはすべて終了した。すでに2020年に向けて各陣営で動きがみられており、強力なダウンフォースをもつダラーラ320で争われる全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権に向けた期待を残し、鈴鹿合同テストは幕を閉じた。

ラウル・ハイマン(B-Max Racing with motopark)
シモ・ラクソネン(B-Max Racing with motopark)
アメヤ・ベイディアナサン(B-Max Racing with motopark)
2日目午後に51号車に乗り込んだ阪口晴南(B-Max Racing with motopark)
河野駿佑(RS FINE)
名取鉄平(TODA RACING)
ラウル・ハイマン(B-Max Racing with motopark)

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