フェルスタッペン父「マックスをF1チャンピオンにすることが自分のライフワーク」

 元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンは、息子マックスを支えることで過ごしている第二のF1人生は、自身がF1で走っていた時よりも楽しいと語った。

 ヨスは1994年ブラジルGPでベネトンからF1デビュー、この年に2回表彰台に上り、ランキング10位を獲得した。しかしそれがF1キャリアにおけるベストシーズンで、シムテック、フットワーク、ティレル、スチュワート、アロウズ、ミナルディで走り、合計106戦のレースに出走した後、2003年にF1活動を終えた。

 F1ドライバーとしてのキャリアを終えた後、ヨスは息子マックスを優れたドライバーに育て上げ、成功させるというライフワークを見つけた。マックスは2015年にトロロッソからF1にデビュー、2016年第5戦からレッドブル・レーシングに昇格し、2019年末までに8勝を飾っている。現在22歳のマックスは、将来のチャンピオン候補として非常に高い評価を受けている。

2019年F1第20戦ブラジルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が優勝

「私はマックスのキャリアのために多くの労力を注いできた。自分のキャリアのために費やしたよりも多くの労力を費やしてきたのだ」とヨスはオランダのFormule 1に語った。

「マックスは私にとって人生を賭けたプロジェクトだ。彼と共に勝ち、チャンピオンになりたいと思った。私たちは同じ目標を持って進んできた」

「マックスをカートで走らせていた時、自分の現役時代よりもずっと楽しいと思った。自分の子どもと素晴らしい結果を挙げることは、自分だけで成功することよりも心動かされる経験だ」

 マックスは、今の自分があるのは父親のおかげであると語り、カート時代の父親の苦労について振り返った。

「父は僕のために信じられないほど様々なことをしてくれた。いくら感謝してもしきれない」とマックスは言う。

「もちろん、父親は自分の子どものために力を尽くしてくれるものだが、僕の父ほど徹底的にサポートしてくれる人がどれだけいるだろう?」

「イタリアまで移動して、カートを組み立てて、調子が悪ければまた分解して、エンジンやパーツの調整をする……。すべて挙げることが不可能なぐらい、本当にたくさんのことをしてくれた」

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