佐世保の富士国際ホテル名称変更へ 来年4月 東京の企業に運営委託

来年4月から運営主体が変わり、「スマイルホテル佐世保」となる富士国際ホテル=長崎県佐世保市常盤町

 長崎県佐世保市常盤町で「富士国際ホテル(131室)」を運営する富士国際ホテル(富永雅弘社長)は、全国約50カ所でホテルを展開するホスピタリティオペレーションズ(東京)に、来年4月から運営を委託する。ホテルの名称は「スマイルホテル佐世保」に変更する。
 富士国際ホテルが建物を所有したまま賃貸借契約を結ぶ。契約は11月28日付。雇用や恒例の催事は継続する方針。
 富士国際ホテルによると、全国でホテル事業を展開するノウハウを取り入れ、予約や決済方法といったサービスの向上や、従業員の福利厚生の充実を図る狙い。契約では、ビアガーデンや宴会など、恒例の催事は引き継ぐことが条件になっているという。富士国際ホテルも一定運営に関与する方針。パートを含めた約40人の従業員は、ホスピタリティオペレーションズが雇用する。
 富永社長は長崎新聞の取材に対し、「5年先、10年先を見据え、今のうちに実績のある会社に委託したほうがいいと判断した」と語った。「スマイルホテル」は九州で福岡や熊本などに展開しており、長崎県内には初進出。同社は「九州での相互送客が見込める。長崎でもブランドを周知したい」としている。

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