ドナルドソン争奪戦がまもなく決着か 決断間近との報道も

ノーラン・アレナード(ロッキーズ)のトレード移籍の可能性が取り沙汰されるなか、移籍市場からまた1人、スター三塁手が姿を消そうとしている。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、球団首脳のなかにはジョシュ・ドナルドソンがまもなくどこかのチームと契約を結ぶと考えている者がいるという。ドナルドソン争奪戦は、同じナショナル・リーグ東部地区に所属するブレーブスとナショナルズの一騎打ちが有力視されている。

今季ナショナル・リーグの打点王に輝いたアンソニー・レンドンがエンゼルスと7年2億4500万ドルの超大型契約を結び、正三塁手が不在となったナショナルズは、ドナルドソンに対して4年契約をオファーしたことが報じられている。現時点では好条件のオファーを提示したナショナルズがドナルドソン獲得の最有力候補と見られているが、ヘイマンによると、ドナルドソン側はブレーブスに最終オファーのチャンスを与える方針だという。ブレーブスの最終オファー次第では、逆転でドナルドソンの引き留めに成功する可能性もありそうだ。

また、別の関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ドナルドソンの決断は切迫したものではないという。複数の球団と契約交渉を継続する見込みであるとの報道もあり、ドナルドソンと各球団の契約交渉がどの段階まで進んでいるのかは定かではない。ツインズ、レンジャーズ、ドジャースなどもドナルドソン獲得に関心を示していることが報じられていたが、ヘイマンはこれらのチームがドナルドソン獲得に成功する可能性は低いと見ているようだ。

現在34歳のドナルドソンは、今季ブレーブスで155試合に出場し、打率.259、37本塁打、94打点、OPS.900をマーク。故障に泣いた昨季からの復活を遂げ、ナショナル・リーグのカムバック賞を受賞した。ブルージェイズ時代の2015~2017年には合計111本塁打(平均37本塁打)を放ち、2015年は打率.297、41本塁打、123打点、OPS.939の好成績でアメリカン・リーグのMVPに選出されている。

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