ミック・シューマッハー、今後のF1テストの予定はなし「F2で結果を出してほしい」とアルファロメオ代表

 アルファロメオF1チーム代表フレデリック・バスールは、2020年にミック・シューマッハーをテストで走られる予定はないと語った。ミックはまずはFIA-F2選手権で優れた成績を出す必要があるとバスールは述べている。

 7度のF1チャンピオンであるミハエル・シューマッハーの息子ミックは、2018年にヨーロピアンF3選手権でタイトルを獲得、翌2019年にFIA-F2に昇格した。一方でフェラーリの若手ドライバー育成プログラム、フェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーとなり、バーレーンでのF1インシーズンテストでフェラーリSF90とアルファロメオC38をドライブする機会を与えられた。

2019年バーレーンF1テスト初日 ミック・シューマッハー(フェラーリ)

 注目を集めるミックだが、F2デビューシーズンでは優勝1回でランキング12位と精彩を欠いた。

 バスールは、Blick紙のインタビューのなかで今後ミックをF1マシンに乗せる予定があるかと問われ、「来年追加のテストはない」と答えた。

「まずはミックはF2でタイトルを獲るか、もしくは優れたパフォーマンスを見せる必要がある。プレッシャーもあり、楽な状況でないことは分かっている。我々とフェラーリは、彼の今後と進歩の具合を見守っていく」

 2020年にF1公式テストの回数が減ることも、フェラーリとアルファロメオがシューマッハーにF1走行のチャンスを与えづらい理由のひとつと考えられる。レース数増加に伴い、全体的にテストのスケジュールが縮小され、プレシーズンテストは8日から6日に減り、4日間のインシーズンテストは取りやめとなった。ピレリによるタイヤテストはシーズンを通して行われるものの、若手ドライバーがF1マシンに乗る機会は大幅に減ることになる。

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