三塁手補強目指すレンジャーズ アレナード獲得に興味を示す

ロッキーズがスター三塁手、ノーラン・アレナードのトレード市場における価値を見定めようとしているなか、MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、三塁手補強を目指すレンジャーズがアレナードの獲得に興味を示しているようだ。デンバー・ポストのパトリック・ソーンダースは、レンジャーズのアレナードに対する興味が「本物」であると伝え、トレードに向けての事前交渉を開始していることを報じている。

今オフのレンジャーズは、レギュラー不在の三塁の補強が重要課題の1つとなっており、アンソニー・レンドンの獲得にも乗り出していた。しかし、レンジャーズがレンドンに提示したオファーは6年1億9200万ドルと報じられており、エンゼルスの7年2億4500万ドルには遠く及ばないものだった。フリーエージェント市場に残る大物三塁手、ジョシュ・ドナルドソンの獲得にも興味を示していたようだが、すでに争奪戦から撤退したと見られることが報じられている。

ローゼンタールによると、ドナルドソン争奪戦を繰り広げているナショナルズとブレーブスも、ドナルドソン争奪戦の行方次第ではアレナードの獲得に乗り出す可能性があるという。また、ドジャースとカージナルスもわずかにアレナードの獲得に興味を示しているようだ。ただし、ドジャースはロッキーズと同じナショナル・リーグ西部地区に所属しており、ローゼンタールはロッキーズが同地区のライバル球団にスター三塁手を放出する可能性は低いことを伝えている。

アレナードは7年2億3400万ドルという巨額の契約を残しており、ロッキーズがトレード交渉をまとめるのは難しいと予想されている。アレナードが2年後にオプトアウト可能であることも、他球団が有望株の放出を躊躇する理由となるだろう。また、アレナードは全球団に対するトレード拒否権を有しており、トレードの成立にはアレナード自身の同意も必要である。とはいえ、三塁手を欲しているチームは少なくなく、今後の動向には注目が集まりそうだ。

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