「18祭」ナレーション・森七菜が[ALEXANDROS]と熱い対談!

NHK総合で12月21日放送のロックバンド[ALEXANDROS]が1000人の18歳世代(17~19歳)とともに1回限りのステージを繰り広げた「[ALEXANDROS]18祭(フェス)」(午後10:35)のナレーションを、現在18歳である女優の森七菜が担当することが分かった。

「18祭(フェス)」は、18歳という大人と子どもの狭間、人生の岐路に立った17歳から19歳の“18歳世代”の1000人と、ロックバンドが一つのステージを作り上げていくというチャレンジングな企画。番組では、イベント当日、1000人と[ALEXANDROS]が共演した「0.5」「Philosophy」の模様はもちろん、そこに向かうまでの18歳世代に密着。今彼らが直面し抱える心の内を伝える。さらに[ALEXANDROS]の制作現場や、彼ら自身が語る18歳当時の話、そしてこのイベントにかける思いも余すところなく伝えていく。

そして今回、1000人の18歳と共演した[ALEXANDROS]と、18歳の気持ちを共有してナレーションを入れた森の「18祭」を経験した2組による対談も公開された。収録を終えた森は「最初は不安に思いました。『18祭』の熱量がすごいことは分かっていたし、会場の空気を画面を通して感じながら言葉にすることが私にはできるのかな?って。実際、思っていた以上に映像の熱量が高すぎて、『ナレーションなので、淡々とお願いします』と言われているのに、どうしも気持ちが入りすぎて、言葉のテンポが速くなってしまって…。それを抑制しながら話すのがすごく難しかったです。でも、ものすごく楽しかったです。本当に、いろんなことを考えたし、感じました」と苦労はしたものの、胸に響くものも大きかったよう。

「1000人の18歳をバンドメンバーに加える」という意識で「18祭」に臨んだというボーカル&ギターの川上洋平は「僕らも親や憧れのアーティストに影響を受けてきましたけど、それは『こうしろ』と言われたからではなく、その人の行動や背中を見て、何かを感じとってきたんですよね。なので、われわれはわれわれのやりたいことをやり切るし、その上で『一緒にやろうぜ』と言っていく。実際、あの場に集まった18歳のみんなも感じとったと思うんですよ、『これはセッションなんだ」って」と思いを語る。

ベース&コーラスの磯部寛之は「実際、何千人、何万人のお客さんが僕らの曲を大合唱している光景はライブでも経験したことがあるはずなのに、今回は普段のライブとは感覚が違って。本当に、18歳のみんなが僕らと同じ曲を背負って、一緒に演奏していた。その1000人の声の圧がすごかったです。思い返せば、洋平と出会ったのも18歳の頃だし、自分も18歳の頃はいろいろあったよなぁとも思って。人生の岐路に立つ年齢だと思うんですけど、今のその世代と一緒にパフォーマンスを作り上げることは、すごくワクワクすることでした」と、「18祭」のステージだからこそ感じたこともあったと告白。

そして、ギターの白井眞輝は「やっぱり、いつの時代も、時代をけん引するのはティーンのカルチャーですからね。僕自身、今の10代の人たちがどういう気持ちで今の技術やテクノロジーに触れながら生きているのか、想像してはみるものの、分からないことも多くて。今回、こちらからは“自分なりのかっこいいを見せてください”というお題を投げかけたんですけど、18歳の皆さんが送ってくれた動画を見ていると、僕らが18歳の頃とは感覚が違う部分もあったけど、それと同じくらい、自分が18歳だった頃と変わらないものもあるんだなと思いました」と自分自身と重ねて話した。

さらに森が「18歳って、15~16歳の思春期の、“やる気を出さないことがかっこいい”みたいな風潮をいかに脱出できるのか?ということを問われている分岐点だと思うんです。そんな中で皆さんが演奏された『Philosophy』は、私たちが気づかないフリをしたり、表に出せないでいる“かっこ悪い”気持ちの部分も肯定してくれている気がして」と18歳世代として熱い思いを語ると、川上は「僕は18歳の頃に“音楽で飯を食っていく”と決めたけど、その頃からやりたいことも気持ちも、ずっと変わっていないんですよ。もちろん、大人になると変に賢くなってしまう部分もあるけど、曲を作ることは自分からそういう余計なものをはがしていく作業でもある。だから、決して目線を下げなくても、自然と18歳の皆さんとリンクできたのかもしれないですね」と思いを共有できたと振り返った。

また、2020年1月13日にはBS4Kでの放送も決定。こちらは本番後に1000人のためだけに演奏された「starrrrrrr」「Forever Young」の2曲を含む放送となる。

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