京アニ事件で犠牲の監督作上映 声優・小野大輔さん「未来につないでいく」

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木上益治さん

 京都市伏見区のアニメ製作会社「京都アニメーション」(京アニ)の放火殺人事件で、犠牲になった木上益治(きがみ・よしじ)さん(61)が監督を務めた「天上人とアクト人 最後の戦い」が20日、京都市中京区のMOVIX京都で上映された。声優の小野大輔さんや音響監督の鶴岡陽太さんらが舞台あいさつに立ち、10年前の制作時を振り返り京アニや木上さんとの思い出を語った。

 同作は「天上界」を救う力を持つ少女ユメミが、仲間を救いながら脅威に立ち向かう物語。京アニが手掛ける初のオリジナル映画として2009年に公開された。師匠的存在として若手社員を引っ張り、「京アニクオリティー」の礎を築いた木上さんが監督を務めた。
 上映後、鶴岡さんは「現在、きら星のごとく活躍する人の名前が(エンドロールの)下の方に見えた」と、当時の制作環境を思い出深く語った。小野さんは「京アニが新たな一歩を踏み出そうとしている。未来につないでいきましょう」と呼びかけた。同作品は26日まで上映される。