特にクリスマス 年末の10日間は事故多発 神奈川県警が注意呼び掛け

 年末の10日間は交通事故に要注意―。神奈川県警は22日から31日の10日間は例年、死亡事故が多発する傾向にあることから「ドライバー、歩行者とも交通安全に最大限留意して1年を締めくくってほしい」と呼び掛けている。

 県警交通総務課によると、過去5年間で同期間中に計44人が死亡した。特にクリスマスの25日に10人が亡くなった。期間中は1日当たり0.88人が亡くなった計算で、年平均(0.45人)のおよそ2倍となっている。

 44人のうち、18人が歩行中に亡くなったが、半数の9人は飲酒の上、深夜から未明の時間帯に事故に遭っていた。同課は「忘年会などで飲酒後の帰り道は特に注意してほしい」としている。この時期はタクシーやトラック運転手による死亡事故が目立つのも特徴という。

 また、12月は飲酒運転で事故を起こし逮捕されるケースが増加。19日現在で12人が逮捕されており、すでに10、11月の単月と同数となった。同課は「『飲んだら乗るな』を徹底してほしい」と注意喚起している。

 県警は、交通事故による年間の死者を150人以下とする目標を掲げて年末に向けた対策を強化している。19日現在の死者は前年同期比22人減の131人。

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