学校保健統計調査 長崎県内12歳と14歳男子は平均身長が過去最高 7歳と12歳男子は平均体重が過去最高

2019年度と1989年度 長崎県内5~17歳の身長体重の比較

 文部科学省は20日、5~17歳(4月1日現在の満年齢)の発育状況を調べた本年度学校保健統計調査(抽出調査、速報値)の結果を公表した。長崎県によると、長崎県は12歳男子(153.3センチ)と14歳男子(165.5センチ)の平均身長、7歳男子(24.4キロ)と12歳男子(45.1キロ)の平均体重がそれぞれ過去最高の数値となった。
 4~6月の健康診断の結果を基に集計した。長崎県統計課のまとめによると、“親世代”と位置付ける30年前の1989(平成元)年度との比較では、男子の体重が全年齢で増加し、女子の体重も5歳以外の全年齢で増えた。身長は男子の7~17歳、女子の6、7、10~14、16、17歳で親世代より高かった。増加幅が最も大きかったのは12歳男子。30年前と比べ身長は2.8センチ、体重は3.7キロ上回った。
 このほか性別・年齢別の身長別標準体重から算出した肥満度が20%を超える「肥満傾向児」の割合は、男子は15歳(13.80%)、女子は13歳(11.27%)が最も多かった。長崎県教委体育保健課は「食育や基本的な生活習慣の大切さを伝えている。適切な量をよくかんで食べることなど、引き続き指導したい」としている。

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