本場フランスで人気の定番フレンチって? 「トッピングが楽しいお魚スープ」をクローズアップ

寒い日においしいスープ! ここフランスでも、冬の定番料理のひとつです。牛肉と根菜を煮込んだ「ポトフ」に、とろ〜りチーズがアクセントの「オニオングラタンスープ」など、みなさんもご存知では? 今回は数あるスープの中から、港町名物「お魚のスープ」をピックアップ。現地を訪れたら必食です!

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ブイヤベースとは別物です

フランス南東部の湾岸都市マルセイユの名物料理で、世界的に有名な「ブイヤベース」。こちらは、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

本場のブイヤベースは、魚介たっぷりのトマトスープ・・・とはちょっと違います。気になる方は、ぜひ「【現地ルポ】本場マルセイユの「ブイヤベース」は海老も貝も入らない!?」をご覧ください。

さて、今回ご紹介するお魚のスープ「スープ・ド・ポワソン(Soupe de poissons)」は、岩礁の小魚と香味野菜などを煮込み、ピューレ状にしたもの。本場のブイヤベースと同じく、お魚の旨味がギュッと詰まった、とても濃厚な味わいです。

オクシタニー地方の港町セット (C)Shutterstock.com

港町に行くと食べられる名物料理で、地中海に面した南部の美しい港町セット(Sète)のものが有名です。

セットの見どころ、地中海へと繋がる美しいラグーン「Étang de Thau」 (C)Shutterstock.com

お魚スープの食べ方

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このお魚のスープ、ユニークなのはその食し方! トーストしたバゲットに、「ルイユ」というピリ辛ガーリックマヨネーズ風のソースを塗って、スープにそっと浮かべます。そこにグリュイエールまたはエメンタールチーズをかけて、チーズを溶かしながらいただきます。

「スープにマヨネーズ!?」と、初めて見たときは驚いたのですが・・・。

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お魚の旨味たっぷりのスープを吸ったパン、コクのあるルイユ、とろ〜り溶けたチーズのハーモニーが最高! さまざまなトッピングにより、味の変化が楽しめるので、飽きずに最後までおいしくいただけると思います。

スーパーで買えるぐらい定番!

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スープ・ド・ポワソンは、当地の少し大きめのスーパーなら魚売り場に並んでいるぐらいポピュラー! ピリ辛ソース「ルイユ」とセットになって売られていることもあります。

港町のレストランでは前菜としてメニューに載せているところも多いので、フランスの港町を訪れたらぜひ! 以前TABIZINEでご紹介した、南部のリゾート地コリウールやポール=ヴァンドルなどでも味わうことができますよ。

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