佐世保・新中央公園 概要を発表 アウトドア施設など整備

中央公園でリニューアルする交流・文化ゾーン(下部)と自然レクリエーションゾーン(庭建提供)

 佐世保市は20日、名切地区の中央公園をリニューアルする事業の概要を明らかにした。屋内遊び場や芝生広場に加え、キャンプ施設や体験活動ができる遊び場など、街中で気軽に自然に触れられる場も整備。優先交渉権者には市内の造園業の「庭建」(大塔町、田雑豪裕社長)を代表企業とするグループを選定した。
 市議会全員協議会で説明した。
 リニューアルは市がリーディングプロジェクトの一つとして進める名切地区の再整備の一環。PFI(民間資金活用による社会資本整備)を導入し、公園施設の建設や管理運営を民間事業者に委託する。公募を始めた7月以降、2グループが参加を表明していたが1グループは辞退。選定委員会で優先交渉権者を決めた。
 リニューアルするのは、中央公園のうち、市が自然レクリエーションゾーンと交流・文化ゾーンとして整備を進めるエリア。交流・文化ゾーンにある現在のスポーツ広場には、屋内遊び場として、クライミングウォールなどの大型遊具が特長の子ども向け施設「メリッタKid’s」(佐賀県武雄市)が進出。ステージや休憩スペースを設けた芝生広場やカフェとレストランも設ける。
 自然レクゾーンには、オートキャンプ場と日帰りでアウトドアを楽しむデイキャンプ施設などを備える。親子でのツリーハウス作りなど、周辺の環境を生かした自然体験と遊びができる屋外遊び場や、特産品の購入や物づくり体験ができる店舗もつくる。両ゾーンの各所に駐車場を用意する。
 3月議会に優先交渉権者との契約締結に関する議案などを上程する予定。可決されれば、2022年4月の供用開始に向けて設計や工事などが始まる。

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