世知原少年自然の家 廃止方針 佐世保市長が県に存続要望

 長崎県が2021年3月末で廃止方針を示している県立世知原少年自然の家(佐世保市世知原町)について市教委は20日、朝長則男市長と西本眞也教育長が池松誠二県教育長らを訪問し、施設存続などを求める要望書を提出したことを明らかにした。
 市議会文教厚生委で報告した。
 市教委社会教育課によると、朝長市長と西本教育長は19日夕方、瀬川光之県議会議長、上田裕司副知事、池松教育長に面会。県北地域の子どもたちの多様な体験学習の機会が減る懸念を伝え、存続に向けた方策の検討と地域への丁寧な説明を要望したという。
 県教委は11日の定例県議会の文教厚生委で、県内の青少年教育施設全体の維持を理由に、世知原少年自然の家を廃止。県立佐世保青少年の天地(烏帽子町)に機能を集約することを報告していた。

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