近い将来、日本代表に入りそうな「J2の逸材」6名

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先日までE-1選手権を戦った日本代表だが、選ばれたメンバーは昨年のJリーグ開幕時点ではJ2でプレーしていた面々も少なくなかった。

そこで今回は、もしかしたら2020年にはJ1、2021年の年末には日本代表で活躍しているかもしれない「何故あなたはJ2に」なメンバーを紹介しよう。

なお、日本代表経験のある中村俊輔や、外国人助っ人選手らは省いている。

志知 孝明(水戸ホーリーホック)

松本山雅から水戸ホーリーホックへ完全移籍したことを契機に大ブレイクしたのが志知だ。元々は、豊かなスピードと左足からの豪快なシュート、パワーを持ち味とするサイドアタッカーだった。

水戸では今季左サイドバックにコンバートされるとDFながら5ゴールをあげ水戸の上位進出の立役者となった。スピードやパワー、技術といった部分は後から育てることはできないが戦術的なことは教えることができると西村卓朗強化部長が語る通り、持ち前の技術はセットプレーのキッカーとして、フィジカルは攻守で輝いた。MF時代は守備面には難があるとも言われていたが、水戸の失点は37とJ2でも2位、守備での成長も見せた。

松尾 佑介(横浜FC)

横浜FCといえば中村俊輔、カズ、松井大輔とベテランのビッグネームが在籍していることで知られている。だが、J1昇格を担ったのはベテランばかりではない、若きアタッカーたちの躍動こそ見てもらいたい。

2018年も右サイドバックの北爪健吾のスピードは大きな武器となったが、今季はそこに中山克広、松尾佑介、アンダーの代表でも格の違いを見せつけている斉藤光毅が加わった。その誰もが日本代表を狙えるほどの逸材だ。

中でも松尾は仙台大学から特別指定され6月のファジアーノ岡山戦でデビュー。大学生を兼任しながら後半戦には左サイドハーフとしてチームのレギュラーを掴んだ。

170cmと小柄ながら俊敏で細かなドリブルを得意としゴリゴリと仕掛けていく。俊敏なだけでなく縦への速さも相当なもので中山、北爪らはサイドの槍としてJ2ではわかっていても対処できないレベルに相手DFを切り裂いた。

三幸 秀稔(レノファ山口)

すでにJ1湘南ベルマーレ入りが決まっているのが三幸秀稔だ。2018、2019とJ2で40試合以上に出場したチームのコントロールタワー。

今季はリーグ3位の9アシストを記録し、1試合平均ロングパス数12.5はリーグ2位だった。「J2のアンドレア・ピルロ」と呼ぶ声もありパスワークは秀逸だ。ただ、得点数が多い選手ではなく配給以外の仕事がどこまでJ1で通用するかが鍵だろうか。

J2屈指の司令塔というと京都の庄司悦大、徳島の岩尾憲などがいるが、これまでJ1へステップアップしてブレイクするというところまで行きついたものはほとんどいない。

湘南といえば走るチームであるが、その中で三幸がどのような進化を遂げるか興味深く見守っていきたい。

呉屋 大翔(V・ファーレン長崎)

22得点をあげJ2の日本人得点王に輝いたのが呉屋だ。7試合連続ゴールをあげるなどコンスタントに得点を量産、それまでJ2通算1ゴール、J1通算2ゴールの男が覚醒を見せた。

ヘディング(6ゴール)、左足(7ゴール)と頭両足でフィニッシュが決められるストライカー。大学時代には関西学生サッカーリーグで3年連続得点王を獲得した得点感覚は本物でとにかくワンタッチ、ツータッチでゴールをあげる力に長けた選手だ。

2017年末に入籍しており早くから身を固めている。長崎へ期限付き移籍した際には「ベストの選択だと思い」とコメントしたがその通り最高のシーズンとなった。レンタル元のガンバ大阪、または移籍先で?飛躍する2020年に期待したい。

小池 純輝(東京ヴェルディ)

30歳になっても進化が止まらない男がいる。「エーコ」のニックネームで知られる東京ヴェルディの小池だ。今シーズンは16得点をあげ自身初の二けた得点を記録、プロに入ってから初めてというハットトリックを2回も達成した。また、J2で350試合出場も達成、これは歴代で17人目であるという。

これまでサイドバックからフォワードまでプレーしており今季もサイドバックでもプレーした。元々スピードとシュートのパワーなどに定評があったが、主に左右のウィングに入り豊かな運動量で守備面の貢献も見せるなど多彩ぶりを見せた。16ゴールのうち11ゴールは右足によるものであった。

どうしてもサッカーファンは若い選手に期待したくなるものだが、サッカーに年齢は関係ない。ドイツやイタリアでは伝統的にかover30の親父ストライカーが活躍する姿をよく見ることができる。Jリーグでも30歳を超えてシンデレラストーリーを歩む男がいてもよいのではないだろうか。

小屋松 知哉(京都サンガ)

2019年のサンガは小屋松、一美和成、仙頭啓矢と強烈な3トップを形成した。最終節の柏レイソル戦で13失点をしてしまったことが大きく取り上げられたが、京都のオフェンスの破壊力もまた特筆すべきレベルであった。

その中でトップの一美を支えたのが仙頭と小屋松であった。年齢は違えど、ともに京都橘高校の出身で2012年度の第91回全国高等学校サッカー選手権大会で5得点をあげ得点王に輝いた仲だ。

この3トップ全員が来季はJ1でプレーするのではないか?と言われているが、今回は既にサガン鳥栖への移籍が決まった小屋松を紹介したい。50m5秒8の豊かなスピードがあり縦への突破とゴールへの嗅覚を併せ持つ。

Jリーグではこれまで名古屋加入後からMFで起用されることが多く、またスピードスターにありがちな怪我の多さもあり今一つ高校時代ほどのインパクトがなかった。それが、今季はよりゴールへ近い位置でプレーすると9ゴールをあげた。ゴールをあげるだけでなくチャンスを作り出す力も発揮、1試合平均敵陣パス数38.4はリーグ4位、1試合平均チャンスクリエイト数2.3はリーグ9位と良さを前面に出して見せた。

このまま仙頭と共に京都橘ブランドをJ1に輝かすことはできるだろうか?