師走彩るイチゴの“光” 島原市有明町

出荷のピークを迎え、電灯がともるイチゴハウス=島原市有明町

 長崎県島原市有明町でクリスマスに向けたイチゴの出荷がピークを迎え、電灯をともしたビニールハウスがまるでライトアップしているかのように師走の夜を彩っている。
 同市農林水産課などによると、島原半島のイチゴ作付面積は県全体の7割を占める産地。クリスマスケーキ用の需要が高まるこの時期が最も忙しい。夜のハウスの電灯はイチゴの生育を促すためで、イチゴの状況を見て照射時間を調整している。
 有明町の農業、宇土和俊さん(60)の計約60アールのハウスでは21日も早朝から作業を開始。甘い香りの中、赤く熟したイチゴを丁寧に摘み取っていった。宇土さんは「今は寝る暇がないほど。おいしいイチゴを届けて子どもたちを笑顔にしたい」と話した。

収穫、出荷作業が続くイチゴ=島原市有明町

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