長崎県南島原市出身の吉岡が攻守で存在感を示した。前線から鋭い出足でプレスをかけ、攻撃時は鹿島が嫌がる動きで惑わせた。縦横無尽に走り回った24歳は「勝てると思っていたので、すごく悔しい」と唇をかんだ。
プロ1年目に経験していた右のシャドーでスタメン起用された。「相手の左サイドバックの動きを見ながら、裏へ抜けたり、間に入ったり」して鹿島を翻弄(ほんろう)。プレッシャーを受けない位置に入り続けて、攻撃にアクセントを加えた。
前半37分の米田のゴールもお膳立てした。小刻みなドリブルで相手DFを引きつけると「米田選手がスピーディーに抜けていくのが見えた」。左足のアウトサイドで裏のスペースにパス。絶妙な個人技で格上チームの守備網を切り裂いた。
今季開幕時は「試合に出られないような立ち位置にいた」。カップ戦でアピールを続け、この日の大舞台に立つまで成長した。「J1で優勝争いするチームを慌てさせたのは、これからのサッカー人生の自信になる」と先を見据えていた。
V長崎 FW吉岡 縦横無尽 鹿島を翻弄
- Published
- 2019/12/22 10:18 (JST)
- Updated
- 2019/12/22 15:12 (JST)
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