【哀愁鉄子の物語15】貴婦人からの田園調布

時間があるときにはお金がないし、お金があるときには時間がない。人生ままならないものですね…。師走のaikoです。

久しぶりに下北沢駅に行くと、もはや私の青春時代の片鱗もなくなりつつあるので、驚きです。最近できた駅舎は、長場雄さんのイラストで装飾されているんですね!

さて、小田急線とバスを乗り継いで、砧公園へ。

哀愁のaikoさん

世田谷美術館で奈良原一高写真展を見て、砧公園を落ち葉踏み踏みお散歩です。
ここまで来たら、広い砧公園を横断して、あのお方の生存確認をしなくてはいけません。

よかった! いました、いました、貴婦人さま。

大蔵運動公園の入り口すぐのところにいます。世田谷区総合運動場の入り口でもあります。C57 57なので、ゴナゴナです。

貴婦人といえば、やはり転車台でぐるんと回る鉄博のC57 135でしょうか。C57はレアだと思うけど、よく考えれば、大森や小金井にいるのもC57かあ。

ここはいつも無法地帯でこんな感じ。子どもたちのアスレチック遊具と化しているのが風物詩であります。最近は、どこもルールに厳しいから、市民ポリス的な人がピピーッ!と注意しそうなものだけど、こんな風に大人たちが見守っているから、まあ、いいかあ。

湯船から顔を出す子どもたちよろしく、テンダからわらわらと顔が見えます。中はぎゅうぎゅうなのかな? 私も小さいときは世田谷公園のデゴイチにこんなふうによじ登って遊んだものです。

そして、今日はかねてから行きたかったのに、全然行けていなかったところへ。放射状の道路の街並みの美しいところ…

田園調布駅です。大正時代の駅舎が復元されてから、もう20年近くも経つのですね。

改良工事にともなって、この付近の東急線は、今は地下鉄になっているので、駅舎といいつつ線路は見えません。

こっちが本当の改札です。

駅を中心に放射状に道路を作り、整備された美しい街を造ろうという都市計画が大正時代にもあったことがすごいです。街の中心地に広場があるのは、欧州的な考え方だと思うけど、やはり少しこういった空間があるだけでほっとします。

この季節はクリスマスツリーが飾られています。

関東の駅百選のプレート。

関東の駅百選といえば、原宿駅もオリンピック後に解体されてしまうようですね。今の駅舎をできる限り復元する意向だそうですが、どうなるでしょうか。オリンピックをさかいにまたどんどん変わってゆく東京の街です。

それでは、みなさんよいクリスマスをお過ごしください。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。また来年。バーイ、センキュウ。

aiko

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