トロロッソ・ホンダF1で表彰台のガスリー「レッドブルで復調を果たせなかったことが残念」

 ピエール・ガスリーは、2019年、レッドブル・ホンダに起用されるという大きなチャンスを生かせなかったことを残念に思っていると語った。

 トロロッソでF1デビューを果たしたガスリーは2019年にレッドブル・ホンダに昇格した。しかしチームメイトのマックス・フェルスタッペンとのパフォーマンス差は明らかで、サマーブレイクまでの12戦でフェルスタッペンは181点を獲得したのに対し、ガスリーの得点は63点にとどまった。

 レッドブル首脳陣はガスリーをトロロッソに戻すことを決め、ベルギーGPからはルーキー、アレクサンダー・アルボンを起用した。

「僕はカート時代からマックスを知っている。だから彼には1ラップの速さも決勝での速さもあることは分かっていた」とガスリーはオランダのFormule1に対して語った。

「今年前半の12戦、彼は素晴らしい仕事をした。僕が予想していたとおりだった」

 一方でガスリーは、自分は本来のパフォーマンスを発揮できずにいたと考えている。
「過去7年間、僕は高い競争力を発揮してきた。でもレッドブルでの6カ月だけはそれができなかった」

 不本意ながらトロロッソに戻されたことが、自分自身のなかにプラスの効果をもたらしたと、ガスリーは認めている。後半の9戦でガスリーは5回入賞、ブラジルGPでは2位表彰台を獲得して32点を稼いだ。

2019年F1第20戦ブラジルGP 優勝したマックス・フェルスタッペン、2位のピエール・ガスリー

 だがガスリーは、レッドブルでスランプから抜け出すこともできたはずだと考えている。

「自分たちが望みさえすれば、成功させるために必要な条件は揃っていた」とガスリーは言う。
「だから、必要な変更を果たせなかったことを残念に思っている」

 レッドブルは、2020年のフェルスタッペンのチームメイトとしてアルボンを選び、ガスリーは引き続きトロロッソで走ることが決まった。2020年にアルファタウリに名称を変更するトロロッソは、ガスリーとダニール・クビアトのラインアップを継続する。

「(トロロッソの)マシンにはいい感触を持てた」とガスリー。
「スパ以降、トロロッソで出した結果を考えれば、自分は2020年のシートにふさわしいと思う」

 アルファタウリ・ホンダは2月14日に2020年型マシンの発表会を行う。

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