わがまち回顧 壱岐支局 SDGsの周知を模索

設置された「SDGs」の看板に自由に絵を描く来場者たち=11月16日、壱岐市の弁天崎公園

 長崎県壱岐市は市民に、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」について深く知ってもらおうと、取り組みを続けている。
 SDGsは2015年9月の国連サミットで採択。30年までに「貧困をなくそう」「気候変動に具体的な対策を」など、17の目標達成を目指している。
 市は昨年、内閣府から県内で唯一「SDGs未来都市・自治体SDGsモデル事業」に選定された。市はこれを受け、今年4月、市SDGs未来課を新設。中学の授業やイベントなどを通じて周知を図っている。
 市内の中学校2校で実施した環境教育プログラムでは、生徒たちは1年間かけて「住み続けたいまちづくり運動」をしていく中で、SDGsの理念を学び、今後どう行動していけばいいかを考えた。
 11月にはSDGsを身近に感じてもらうためのイベントを同市郷ノ浦町の弁天崎公園で開催。約850人が参加した。
 しかし、市議会定例会12月会議の一般質問ではイベントの内容や、市民への告知が不十分だったのでは、という指摘もあった。市はこれを教訓としながら、今後もイベントを継続。SDGsの理念を市民に根付かせていきたいとしている。

■主なニュース

 ▼壱岐イルカパークがリニューアル▼春の市「八日市」で偽5千円札が見つかる▼山本二三展が市立一支国博物館で開催。オリジナル作品も展示▼50年に一度の大雨。48時間で364.5ミリ観測▼漫画・アート展「カミテン」が初開催▼市立一支国博物館の入館者が100万人を達成した▼市立芦辺中に新校舎が完成した。11月1日から供用開始

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