卒業生の“たすき” つながっていた 陰に日なたに 選手サポート

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母校を10年ぶりの入賞に導いた藤永監督(中央)をねぎらう大渡さん(右)らOGたち=西京極総合運動公園

 22日に京都市で行われた全国高校駅伝。優勝2回をはじめ、女子の一時代を築いた諫早が、2009年以来の入賞となる8位に入った。母校を率いた藤永佳子監督(38)が応援スタンドに向かうと、OGたちが笑顔でねぎらってくれた。「本当に良かった」「おめでとうございます」。監督就任3年目の指揮官は「卒業生たちがサポートし続けてくれたおかげ」と何度も感謝の言葉を口にした。

 全国大会の連続出場が「23」で途切れた1年前。「歴史をつくってきた卒業生と(前監督の)松元利弘先生に申し訳ない…」。自らを責める日々が続いた。そんな“後輩”を元気づけようと、1997年の初入賞を一緒に経験した先輩の吉浦(旧姓藤田)貴子さん(39)、松尾(旧姓高峯)恵梨さん(39)らが食事会を開いてくれた。
 「気にせんでよかよ」。先輩たちの温かい言葉と思い出話。あらためて「この高校で良かったな」と実感した。日本一を目指して、みんなで泣いて、笑った高校生活は充実していた。「こんな思いを生徒に味わわせてあげたい」。断固たる覚悟ができた。「ここからもう一度、頑張ろう」
 チームが都大路へどんな思いを持ち、どんな練習や生活をして12回の入賞をつかんできたのか。積み重ねられた伝統を、生徒たちに繰り返し伝えた。OGたちも応援メッセージ、差し入れなどで後押し。男子の卒業生たちも気にかけて、励ましてくれた。
 京都入りした後は、滋賀県でトレーナーをしている01年優勝メンバーの大渡泰子さん(36)が後輩たちをサポート。当時の経験を後輩たちに話してもくれた。本番の各区間はOGらが付き添い、1年のブランクがあるチームをカバー。応援スタンドや沿道にも多くのOGが駆けつけて、エールを送り続けた。
 この日、母校の10年ぶりの入賞を見届けた大渡さんは「みんなが諫高のために何かできることがあればと思った結果」と目を細めた。入賞できなかった10年間も、24年ぶりに都大路を逃した昨年も…。卒業生の“たすき”はずっとつながっていた。