立民との合流 年内合意困難 国民民主党 玉木雄一郎代表 長崎で街頭演説

野党合流について「丁寧な協議が重要」と話す玉木代表=長崎市茂里町、長崎新聞社

 国民民主党の玉木雄一郎代表は22日、長崎市入りし街頭演説。記者団の取材に、立憲民主党との合流について年内の合意は困難との見方を示した。27日の仕事納めまで平日が5日しかないとして「幹事長から報告を受けている限りとても5日間で全部まとまる感じではない」と述べた。
 玉木代表は「家計第一」の政策を訴える全国遊説の一環でこの日、長崎市と佐世保市を訪れた。
 合流協議を巡り、立民の枝野幸男代表は21日、「1、2週間で当面の結論は出ると思う」と述べた。
 玉木代表は期限を区切らず丁寧な議論をすると党首会談で約束し、両党幹事長に任せたとして「まずは両幹事長の協議を見守りたい。テーマもさまざまで一定の時間がかかる。皆が納得できる結論に至ることが大事。しっかり議論を積み重ねてほしい」と述べた。
 総務省事務次官が日本郵政グループの総務省OBに行政処分案件の検討状況を漏らしたことに絡み「なれ合い体質がまん延している。総務省から日本郵政グループへの天下りを禁止しないと膿(うみ)は出せない」と国会で追及する構えを示した。
 玉木代表は、長崎市中心部の鉄橋や江戸町の出島表門橋公園で演説。「家計を第一に消費で経済が回る政策への転換が必要」と訴えた。また人生の基盤を形づくる20代の10年間、所得税と住民税を免除する政策を紹介。「若者をもっと応援する税制が必要だ。そうすると、世界中から人材が集まり、人口減少対策にもなる」と訴えた。

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