メジャー屈指の強力ブルペン誇るヤンキース ヘイダー獲得に興味

今季のマリアーノ・リベラ賞(アメリカン・リーグの最優秀救援投手賞)を受賞したアロルディス・チャップマンを中心にメジャー最強クラスのブルペンを誇るヤンキースが、ブルペンをさらに強化するのは容易なことではない。しかし、ヤンキースはトレバー・ホフマン賞(ナショナル・リーグの最優秀救援投手賞)を受賞したジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ)を獲得してブルペンを強化することに関心を示しているようだ。

ブリュワーズがヘイダーを放出する可能性があることが報じられた当初から、ヤンキースはヘイダー獲得に興味を示していた。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、それから数週間経過した現在も、ヤンキースは引き続きヘイダー獲得に興味を示しているという。ヘイマンは、正三塁手が不在のブリュワーズにとって、2018年に大谷翔平(エンゼルス)と新人王を争ったミゲル・アンドゥハーが魅力的なトレード要員になり得ることを伝えている。

ブリュワーズは今オフ、マイク・ムスターカスがレッズ、トラビス・ショウがブルージェイズへ流出し、正三塁手が不在の状況となっている。現時点では今オフ獲得したライオン・ヒーリーとエリック・ソガードの併用が有力視されており、ルイス・ウリアスやオーランド・アルシアといった若手内野手が入る可能性があるほか、今季デビューして正二塁手となったケストン・ヒウラが三塁へコンバートされる可能性もある。いずれにしても絶対的な正三塁手は不在であり、守備に大きな不安を抱えつつも好打(2018年に27本塁打、OPS.855)を誇る24歳のアンドゥハーは、ヘイマンの言うとおり、ブリュワーズにとって魅力的な存在と言えるだろう。

ただし、まだ25歳であと4年も保有できるヘイダーをブリュワーズが今オフ放出することに懐疑的な声もある。当然のことながら、ブリュワーズがヘイダーの放出を決断するのは、断ることができないくらいの魅力的なオファーが届いた場合に限られるだろう。なお、今季のヘイダーは61試合に登板して75回2/3を投げ、3勝5敗、37セーブ、6ホールド、防御率2.62、138奪三振をマークしている。

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