柳賢振がブルージェイズへ 4年8000万ドルで合意との報道

日本時間12月23日、フリーエージェント市場に残る「最後の大物先発投手」となっていた柳賢振(リュ・ヒョンジン)の契約先がついに決定した。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、柳はブルージェイズと4年8000万ドルで契約合意に達したという。柳の契約がまとまったことにより、敏腕代理人として知られるスコット・ボラスが今オフに成立させた契約の総額は10億ドルを突破することになった。

ダラス・カイケルがホワイトソックスとの契約合意に達したことにより、フリーエージェント市場からは有力な先発投手がほとんど消え、今季ナショナル・リーグの最優秀防御率のタイトルを手にした柳が「最後の大物先発投手」となっていた。USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールは、柳の4年8000万ドルの契約には全球団に対するトレード拒否権が含まれる一方、オプトアウトの権利は含まれていないことを伝えている。

現在32歳の柳は、今季ドジャースで29試合に先発して182回2/3を投げ、14勝5敗、防御率2.32、163奪三振の好成績をマーク。韓国人投手として初めてオールスター・ゲームの先発を務めた。ドジャースでプレイした6シーズンでは、規定投球回到達は2度だけだが、2ケタ勝利を3度マークし、通算126試合(125先発)で54勝33敗、防御率2.98を記録している。

柳の争奪戦には、ゲリット・コール(ヤンキース)やスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)、ザック・ウィーラー(フィリーズ)といった大物先発投手の獲得を逃したチームが参戦しており、ブルージェイズのほか、エンゼルス、ツインズ、ブリュワーズ、再契約を目指すドジャースなどが加わっていることが報じられていた。また、ブルージェイズはデービッド・プライスの獲得に向けてレッドソックスとのトレード交渉を行っていることが伝えられていたが、ナイチンゲールは柳を獲得したことによりプライス争奪戦からは撤退することが確実であることを伝えている。

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