室蘭で就学前障害児の支援考える講演会、対応など助言

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母親の孤立防ごう

 発達に心配のある児童や障害児、その保護者を支援する室蘭市地域療育ネットワーク会議の講演会が19日、母恋南町の子ども発達支援センターあいくるで開かれた。室蘭養護学校の中川正規教頭を講師に、就学前の子どもと保護者への適切な教育相談・支援について、市内の保育士、幼稚園教諭、スクール児童館職員ら74人が理解を深めた。

 中川教頭は、保育所や幼稚園での子どもとの関わりについて、「養護学校ではマンツーマンの指導はできないので、1人に1人ずつ大人が付くという感覚を教え込まないで。その子をしっかりと見るという意味で個に応じた指導もあるし、それを生かす場として集団指導があるので、バランスを取ってほしい」と呼び掛けた。

 保護者の心情に寄り添う支援については、障害児の母親が夫の家族から傷つけられる事例を何度も見てきたと言い、「そういう経験をすると、育児意欲をなくす母親が結構いる。母親はすごく孤立しているので、『頑張っている』『ありがとう』という一言が大事」と助言した。

 また、子育てで先進的な取り組みをしている奈井江町では、3歳児健診と就学時健診の間に5歳児健診を設けていることを紹介。子どもの成長・発達を促し、保護者の子育てに対する不安解消に役立っているとして「5歳児健診から就学時健診まで1年くらいあるので、その間に保護者と話し合うことができている」とした。(奥野浩章)

【写真=適切な教育相談・支援について講演する中川教頭】