クリスマスイブに「さよなら! アローン会」第2弾!同期芸人たちの結婚に又吉直樹は何を思った?

クリスマスイブに「さよなら! アローン会」第2弾!同期芸人たちの結婚に又吉直樹は何を思った?

今田耕司さん、岡村隆史さん、又吉直樹さんが出演する「さよなら! アローン会」の第2弾がクリスマスイブの12月24日にNHK総合で放送されます。イブの日に「アローン会」だなんて、相変わらずNHKは攻めていますよね! 第1弾では、結婚適性検査を受けたり、又吉さんが高級老人ホームを訪ねたりしていましたが、今回はどんなテーマで話が進んでいくのでしょうか?

最初のトピックは「クリスマス」で、当日はそれぞれが何をしているのかという話題に。今田さんは毎年のクリスマス会を開いているそうで、そのエピソードを披露。岡村さんや又吉さんも昨年の実際の過ごし方を語ります。また、3人のクリスマスに対する思いも明らかになりますよ。

次のテーマは「終活」について。浅草で芸人をしている“アローン”芸人・プッチャリンさんが体験した「終活ツアー」のVTRを見る一同。今田さんは「こんなツアーあるんや!」とかなり驚いていらっしゃる様子でした。バスで巡る「終活ツアー」で、一体何をするんだろうと記者は疑問に思っていたのですが…拝見して、腑に落ちました。内容は番組で確認していただくとして、人生が終わる時にしておいた方がいいことがよく分かるツアーで、実際に20~30代とみられる方々も参加されていたので、“アローン”じゃなくても行く価値はあると思いました。お三方も興味津々でご覧になっていたのが印象的でした。

そして、「終活」から「遺影」へと話が変わっていきます。今田さんはお父さんが亡くなった時に遺影に関して少し困ったことがあったそうで、自分の遺影についてはしっかり考えたいと思っていたようです。ある意味タイムリーな話題を取材したのは又吉さん。遺影専門写真家の元を訪れ、実際にどんな人が撮影をしに来ているのかに迫ります。これを通じて、皆さんの遺影に対する考え方が少し変わるかもしれません。実際に3人も「遺影」を撮ることになるのですが、なんだか楽しそうに撮影されていて…。果たしてどんな仕上がりになるのでしょうか。

さらに今回は、岡村さんもスタジオから飛び出し、ある場所に取材へ。岡村さんが気になっているのは、なんと「精子検査」。実際に検査に挑んだことを聞いた今田さんは「え? 根性あるな!」と驚いた様子。岡村さんは怖いなとも思っていたそうですが、勇気を持ってチャレンジしたそうです。検査は精子を採取するだけかと思いきや、意外にもそれだけではないらしく、項目を一つ一つこなしていく岡村さん。これまでに見たことのない何ともいえない表情をされていました。結果はスタジオで聞くことになるのですが、検査結果はいかに!? 他人事ではありますが、なんだかドキドキしますよね。

ほかにも、芸人さんの結婚ラッシュがあったことに対しての思いを語ったり、“先輩アローン”の日常を見て話し合う一幕も。最後には、一部の方に好評だという岡村さんチョイスのある曲を歌ってエンディングを迎えます。「クリスマスといえば、この曲!」という「アローン会」のメンバーにふさわしい曲で歌の途中でトナカイの帽子をかぶった子どもたちが登場し、3人の歌に彩りを添えるのですが…これが実にシュールで楽しいステージとなっていました。

収録を終えたところで、又吉さんに感想を伺いました。

──お疲れさまでした! 早速ですが、収録を終えての感想をお願いします。

「知らないことをいっぱい知れて楽しかったです。僕たちよりも上の世代の一人で暮らしている“先輩アローン”の日常が見るのが結構好きなんですけど、それが面白かったです」

──今回、クリスマスイブに第2回を放送することを知った時は、率直にどう思われましたか?

「クリスマスイブに“アローン”という内容ですから、最初はNHKさんがふざけていらっしゃるのかなと思いました(笑)。1人で見る人も寂しくないような内容になっているんじゃないかなと思うし、逆にちょっと寂しいのもそんなに悪くないんじゃないかなという気がしましたね」

──第1回放送から7カ月くらい経っていますが、ご自身の中で変化はありましたか?

「第1回を収録する前までは、早く結婚したいという気持ちが強すぎたんですけど、終わってからは、いろんな幸せがあるよなと思うようになりました。たまに発作的に家族が欲しいと思う時があるんですけど、安定感は得たかなと。『1人でも、家族ができても楽しそうやな』という心境の変化がありました」

──今回は、終活、遺影、精子検査と三つのキーワードがありましたが、それぞれに感じたことを教えてください。

「終活は周りに迷惑を掛けないという配慮の部分なんで、それはすてきなことだなと。まだ自分が死ぬというイメージはないですけど、いつ何が起こるか分からないのでそういうことは整理してもいいのかなといろんな方の話を聞いて思いました。遺影については、遺影専門写真家の方が『遺影ではなく、元気な姿の写真なので、何年後かにまた撮りに来てもらって、再会できるとうれしい』と言われていたので、それがモチベーションになればいいのかなと。遺影を撮影するって縁起悪いんちゃうかなと、ネガティブなイメージがあったんですけど、そういうふうに考えるといいですよね。お葬式の時に写真がなくて困るとか、普段よくしてもらってる皆さんが自分の顔を最後に見てあいさつすることを考えると、結構いいなと思いました。ちょっと印象が変わりましたね。精子検査は僕もちょっと抵抗があります。結果によって大きく自分の行動が変わっていくと思うので。パートナーがすごく子どもがほしい方やったら…と考えると先に知るのは怖いなと。でも、知ることで生活の仕方が変わってくるから、自分もちょっとやってみようかなと思いました」

──実際に実行できそうだなと思われたのはどれでしょう?

「終活はやっておきたいです。ただ、僕はまだ両親と姉がいるので、余計なものを捨てる程度ですけど。そういうのは常にやっておいてもいいかなと思いました。精子検査もやってみたいけど…どうせならロケで行きたかったな(笑)。あらためて先生と向き合って、あの段取りをやるのかと思うと若干つらいなと思いますね。でも、やってもいいかもしれないですよね」

──今年は同期の方の結婚ラッシュがありましたが、どう思われました?

「もちろん祝福したい気持ちはあるんですけど、未整理の感情というか…。山ちゃん(山里亮太)の結婚が出た時は、ちょっと戸惑ったというか、ざわざわして…。『よかったね、山ちゃん、おめでとう!』と純粋に思われへん自分は情けないんかなと思いながら、劇場に行ったら、みんなも僕と同じようにざわざわしていて…(笑)。『みんなも僕も山ちゃんのことが好きなのに、これはどういう感情なんでしょうね?』と。圧倒されたという感じですね。そして、若林(正恭)さんの電撃婚も驚きましたね。若林さんの本が好きで読んでいるんですけど、『結婚できるのかな?』って思っていたんです。でも、著作を読んでいる限り、優しさが出てきたというか、年齢を重ねて変化しているのは感じていたので…。よかったなという気持ちです」

──自分の結婚願望がそんなに今は盛り上がっていないとおっしゃっていましたが、周りの結婚がきっかけになったりしますか?

「なりますね。楽屋での話がどんどん変わっていくというか。家族がいる人は家族の話をするし、独身の時はもうちょっとその手前の話をしているんですけど、僕の年齢でもいよいよ局面が変わってきたなと。僕の年齢でそう思ってるということは、岡村さんや今田さんは何年も前から同世代の人を送り出してきたということだから、むちゃくちゃメンタルが強いなと(笑)。今田さんがよくおっしゃっている恐怖や不安は、キャリアや年齢の分の差があるんじゃなくて、40代からはそれまでの1年と違うから、2~3倍ぐらいの怖さや不安があるんじゃないかと想像してしまいます。一方で、1人を楽しんでいらっしゃる“先輩アローン”のVTRを見ると、ちょっと憧れてしまうというか…すてきやなぁと。1人で生きていくのもそれはそれで楽しいというか、幸せの形が無限にあるでしょうし、パートナーを見つけても楽しいことはいっぱいあるでしょうし…。この番組はそういうことをあらためて気付かせてくれますね。だから、感情が一言で説明できないんですよ。結婚もしたい、でも結婚しなくても大丈夫なんやって励ましながら、許されながら、結局どうしたいんですかみたいな(笑)。『なんでもいいよ』『それぞれ楽しいことがあるよ』と言ってくれてるのかなという気がします」

──最後の歌のシーンについても、なかなか見応えがありますよね。

「名曲ですから、真剣に歌っています。今回の曲はまさにアローンの歌なので感情が自然と入りますよね。歌の途中で入ってくる子どもたちは、あれだけいるとかわいいなと思うと同時に、あったかもしれないもう一つの自分の人生みたいな…。結婚していたら、僕にもこれくらいの子どもがいたかもしれないみたいなことは、たぶん全員が考えて…(笑)。今は、他人の子どもでも、みんなで見守りつつ支えていくっていう社会の在り方だから。アローンはアローンであるけれども、突き詰めるとアローンではないと思ったり…。それを言い出したら、もう終わりですよね(笑)」

──ありがとうございました!

インタビュー中、又吉さんが結婚したいと思いながらも、1人も楽しそうだなと心が揺れている心情がこちらにも伝わってきました。

「終活」や「遺影」について楽しく知れる第2弾は、“アローン”だけでなく生きているすべての人々のためになる80分。ぜひとも恒例にしていただきたい岡村さんのセレクトソングもお見逃しなく!

【番組情報】


「さよなら! アローン会」
NHK総合
12月24日 午後10:00~11:20

NHK担当 K・H

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