シマノ「SLX MGL」に注目! ハイコスパ機種を類似リールと比較してみた SLXはシマノから販売されているベイトリール。1万円台で購入できるバリュープライスモデルながら、上位機種にも負けないテクノロジーが搭載されており、その性能の高さは発売直後にSNSで話題になるほどでした。ここではそんなSLXの特徴をシマノの人気機種と比較しながら見ていきます。

SLX MGLについて

SLXはシマノから販売されているベイトリール。32ミリのスプール径を採用し7グラム前後の軽量ルアーまで対応するバーサタイルリールに仕上がっています。発売直後には秦拓馬氏がハイエンドモデルであるアンタレスにも負けない遠投性能を披露したことで、全国のバサーの中で話題にもなりました。

上位機種に負けないテクノロジーが搭載されたコスパ抜群のベイトリール

様々なルアーをそれぞれのフィールドに合わせて使い分けることになるバスフィッシング。SLXはベイトリールとしてはリーズナブルな価格帯ながら、ブレーキシステムやスプールに最新テクノロジーを搭載し、幅広いルアーを快適に扱える性能を備えています。

SLX MGLのラインナップと基本スペック

70 RIGHT/71 LEFT

  • ギア比: 6.3
  • 自重: 190g
  • 最大ドラグ力: 5.5kg
  • 巻き取り長さ: 63cm
  • ナイロン糸巻き量: 12lb-100m、14lb-90m、16lb-80m

6.3のギア比を採用したノーマルギアモデル。左右のハンドルが用意されており、3/8オンス前後のスピナーベイトやクランクベイトなどの巻物にぴったり。

70HG RIGHT/71HG LEFT

  • ギア比: 7.2
  • 自重: 195g
  • 最大ドラグ力: 5.5kg
  • 巻き取り長さ: 72cm
  • ナイロン糸巻き量: 12lb-100m、14lb-90m、16lb-80m

7.1のギア比を採用したハイギアモデル。左右のハンドルが用意されており、手返しの良い釣りが楽しめます。ミノーなどのプラグ類を素早く引けることはもちろん、ワームなどの扱いにも長けているため、よりバーサタイルなモデルを探している方におすすめです。

70XG RIGHT/71XG LEFT

  • ギア比: 8.2
  • 自重: 195g
  • 最大ドラグ力: 5.5kg
  • 巻き取り長さ: 82cm
  • ナイロン糸巻き量: 12lb-100m、14lb-90m、16lb-80m

もっともギア比の高い8.2を採用したモデル。左右のハンドルが用意されており、バスフィッシングではおもにカバー撃ちなどの早いテンポで手返しよくアプローチする釣りに使われることが多いです。またロックフィッシュなどのターゲットを素早くボトムから引き剥がすシチュエーションなどにもおすすめです。

SLX MGLの特徴

まずはSLXの特徴を徹底分析していきます。ハイエンドモデルにも見劣りしないテクノロジーは、抜群のコストパフォーマンスを誇るバリュープライスモデルに恥じない仕上がりです。

ハイエンドモデルにも搭載されるSVSインフィニティ

ブレーキにはシマノの上位機種に採用されているSVSインフィニティを採用。ルアーに合わせて細かいブレーキセッティングができるため、それぞれのルアーに合わせて快適なキャストフィーリングで釣りを楽しめます。

実釣に大きく影響を与えるMGLスプール

シマノの最新機種には積極的に採用されているMGLスプール。スプールの側面に穴空き加工を施すことで、遠投性能を約20%前後アップさせています。SNSで話題にもなった遠投性能はこれらのテクノロジーの恩恵といっても過言ではありません。

剛性をアップするHAGANEボディ

剛性の高い金属で設計されたHAGANEボディ。50センチを超える大型のバスとのファイトはもちろん、引き抵抗のあるルアーを引いてくる際も安定した巻き上げができます。海水対応になっているため、剛性を活かして大型のロックフィッシュを狙う時にもおすすめです。

シマノリールには珍しい高いデザイン性

シンプルで玄人好みのデザインが定番のシマノのベイトリール。SLXはマットブラックのボディに差し色としてブルーを合わせたデザイン性の高いアイテムです。実物を見てみるとそのクオリティに驚くこと間違いなしです。

SLX MGLをシマノの類似機種と比較

シマノからはSLXに近い価格帯でも様々なベイトリールが販売されています。ここではそんな中から2種類の人気機種をピックアップ。徹底比較していきます。

カシータスMGL

現行のベイトリールの中ではもっとも価格帯の近いバリュープライスモデル。SLXに比べるとスプール径が34ミリに設定されているため、ルアーはやや重めのルアーに適しています。また、HAGANEボディが未搭載のモデルであるため剛性面はSLXに軍配が上がりそうです。

スコーピオンMGL

シマノのベイトリールのスタンダードモデル。SLXには搭載されていないマイクロモジュールギアとX-Shipが採用され、巻き心地と剛性面ではスコーピオンMGLに軍配が上がります。ラインキャパも12ポンド130mとやや多め。

実売価格は3000円ほど高いため、巻き上げ負荷がさほど掛からない釣りであればSLXのコスパの良さが際立つでしょう。

SLX MGLはどんなアングラーにおすすめ?

オカッパリで10グラム前後のルアーを中心に釣りを組み立てる方におすすめ。カシータスに比べると剛性も高いため、1本のタックルで様々ルアーを使い回しながら釣り歩くランガンにもぴったりです。

黒ベースにブルーのアクセントが効いたストリート感のあるデザインで、既存リールの見た目に飽き気味なアングラーにおすすめです。

SLX MGLはハイコスパに恥じない万能ベイトリール

近年はメーカーの技術向上などによって、コストパフォーマンスの高いベイトリールが増えてきています。SLXはそんなベイトリールの中でも1万円台とは思えないテクノロジーと実釣性能を秘めています。はじめてベイトリールを買う方はもちろん、サブのリールとしても必要十分な実力を秘めたSLXはあらゆるアングラーにおすすめです。

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